在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

言語コミュニケーション学域

日本語教育を通じて知った「日本の難民問題」に取り組む

北村 真理 さん
坂井 夕莉 さん
言語コミュニケーション専攻 3回生

北村:兵庫県立芦屋国際中等教育学校/兵庫県
坂井:私立 立命館高等学校/京都府

北村 私は高3のときに「日本文化」や「多文化共生」「コミュニケーション(交流)」が自分の人生の基盤になっていることに気づき、この3つに関われる日本語教師になりたいと思いました。日本語教育のみを学べる専攻は他大学にもありましたが、この3つを包括的に学べるのは立命館大学の文学部だと考え、志望しました。

坂井 私は高校から立命館大学の附属校で、大学進学時に文学部を選んだのは、異文化交流をしたかったのが理由です。日本について深く学びつつ、多様な学域と専攻であらゆる学問や人との出会いが得られることに魅力を感じました。現在は、日本語教育や異文化コミュニケーションに関する勉強をするなかで、日本にいる難民の方々の問題を知り、北村さんとともにその課外活動に力を入れています。

北村 私たち2人は「難民支援研究団体PASTEL」に所属しています。難民と日本で暮らす人々が手を取り合っていける社会を目指し、勉強会を実施したり、学食で難民の故郷の料理を提供して支援金を集めたりなど、さまざまな活動を行っています。最近では、大学のキッチンスペースを利用して食事を囲みながら学生同士で難民問題について語り合う「PASTELキッチン」というイベントも始めました。

坂井 日本にも難民の方はたくさんいますが、その認定率は1%にも満たないことに衝撃を受けました。自分の知らされていない現実があることをまざまざと感じ、同じ専攻である北村さんと、代表・副代表としてPASTELの活動に取り組んでいます。私たちはともに日本語教師を目指していますが、それとともに誰もが共生して暮らしていける社会の実現に向けて、自分にできることを常に模索して活動していこうと考えています。

タイにある学校(SAW school)でビルマ移民の子どもたちに日本語を教える様子。みんな、日本語を覚えるのがとても早かった。

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