教員紹介
- データサイエンス
私の専門は認知科学で、心理学と情報科学を中心とした学際的な研究領域です。特に文章理解や物語理解、多義文の理解、比喩理解、小説や物語への熱中状態を中心に研究を進めています。私たちは日々文章を読みますが、どうやって解釈が多様な小説を理解するのか、どのようにして白黒のシミのような文字を読むだけで多様なイメージを構築するのか、文章への熱中状態はどのような認知状態なのかなど、様々な認知が未解明です。私は行動実験、読解時間や生理指標の測定、統計的な分析や数理モデリングを用いてこれらの認知の解明を目指しています。
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私たちのライフスタイルや価値観はユニークなものであったり、逆に、友人と似ているところがあったりします。私の研究では、一人一人を区別できるデータを精査することで、人々の暮らし方の共通点や相違点を明らかにしていきます。膨大な人口のデータを調べ、そこに仮説と一致する特徴や意外な特徴が見いだされたときが一番面白いです。具体的な研究テーマは、日本人特有の働き方や家族関係、国際結婚夫婦の出生行動、さらには防災・復興、外国人の居住地選択に関する分析など多岐にわたります。最近では、オーストラリアやフィリピン、ヨーロッパをフィールドにした研究も行っています。
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地理情報システム(GIS)を用いた歴史都市京都の研究
歴史都市京都の過去、現在、未来の町並みをコンピュータ上に再現した「バーチャル京都」を構築しています。Google Earthのように、インターネットを介して世界中を旅することができるように、タイムカプセルにのって時間次元を取り込んだ京都の時空間旅行を可能にしたいと考えています。
そして、情報技術と人文学(人文科学)が交差する研究・教育分野であるデジタル人文学に取り組んでいます。
歴史都市京都の過去、現在、未来の町並みをコンピュータ上に再現した「バーチャル京都」を構築しています。Google Earthのように、インターネットを介して世界中を旅することができるように、タイムカプセルにのって時間次元を取り込んだ京都の時空間旅行を可能にしたいと考えています。
そして、情報技術と人文学(人文科学)が交差する研究・教育分野であるデジタル人文学に取り組んでいます。
COLUMN
京都の地図と文化をデジタルアーカイブ化
時代と空間の架け橋に
地理学専攻
矢野 桂司
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ことばの意味を探究しています。私たちは日々のコミュニケーションのなかで確かにことばの意味を理解し、伝えているのに、未だその形さえよくわかりません。そんなことばの意味を形式的に記述し、それを導き出すための枠組みに関する研究をしています。言語学のなかで意味論とよばれます。このような研究は大量の言語資源から有益な情報を見出す、最近ではデータサイエンスとよばれる応用にもつながります。そして、意味への近接には確率のようなものを使うものもあり(しかも、かなり有用です)、とても学際的です。実際、哲学・心理学・医学・情報学など多様な研究者が関わっており、そんな研究の場は学術分野のるつぼで刺激的です。
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