教員紹介

  • 伝統工芸

日本史研究学域

自他認識の日本史、地域住民の歴史意識
キーワード :
自他認識、京都、学知史

田中 聡教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本史(古代史・史学史)、京都学
日本史や日本文化について考える時、周縁(地域的・身分的)から相対化する視点は必要不可欠だと思います。自民族の歴史や文化に至上の価値を求める考え方が、他者の過小評価や否定を伴うことに繋がりやすいのはなぜかを、古代の夷狄等を例に検討し、近代歴史学の形成過程と関連づけて考えています。「歴史の中の自他認識」を問いなおす視角は、我々が暮らす京都を考える上でも有効です。京都が纏う「雅な古都」や「文化首都」のイメージはいつどのように生まれ、何を切り捨てて現在に至っているのか。古文書や梵音具、教育、伝統工芸から紙芝居・マンガに至るまで、埋もれた資料を発掘し、地域住民の歴史意識の変容を跡付けます。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

京都は日本有数の観光都市であり、その魅力について語る書籍やブログ等も多数ありますが、実像をより深く知るためには光と影の両面を見る必要があります。2回生から学域横断型で開講される「京都学クロスメジャー」は、フィールドワークやインターンシップ等で、実地で歴史や文化を学ぶことが出来るプログラムです。

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日本史研究学域

窯業考古学、京都の伝統工芸
キーワード :
京焼、登り窯、実験考古学

木立 雅朗教授

所属専攻:
考古学・文化遺産専攻
専門分野:
窯業考古学、民俗考古学
窯業考古学、京都の伝統工芸考古学は「もの」から見る歴史です。物質文化研究と説明することもあります。京都の歴史は古文書から明らかにされてきましたが、それは一つの見方にすぎません。実際に京都の町を歩いて見れば、そのことは一目瞭然です。私の特技は、その陰で取り残されてきた貴重な遺産を掘り起こして集めることです。西陣織・友禅の図案、唐紙、尾形乾山の窯跡、清水焼の陶器製手榴弾、信楽焼の陶器製地雷、 平安時代と変わらない鏡の鋳造技術など、多くの場で驚き感動してきました。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

華やかな京都の文化遺産・伝統工芸は、現在、危機に瀕しています。変わり続ける京都の文化遺産の変化を体験してほしいと思います。

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