教員紹介
- ポピュラー音楽
戦後のドイツ人がナチズムの時代や第二次世界大戦、ホロコーストをいかに記憶して行ったのかを分析することが私の研究テーマですが、この問題はこれまで政治家や思想家の発言、ジャーナリズムや学問での論争などによってアプローチされてきました。私は流行歌や映画、テレビ・ドラマ、記念碑などにも注目することによって、記憶の形成・変化と国民そのものの変化を関連づけて論じることで、その構造を明らかにして、現在起こっているさまざまな記憶の現象(日本では従軍慰安婦の問題や小林よしのりの戦争論など)も、社会構造、すなわち時間と空間、そして国民の構造的な変化とかかわっていることを明らかにしようとしています。
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宮本 直美教授
- 所属専攻:
- 文化芸術専攻
- 専門分野:
- 音楽社会学、文化社会学
音楽や舞台はいつの時代にも好んで受容される文化でした。その音楽や舞台作品がなぜ魅力的なのか、どんな技法と内容を包含しているのかという視点は人文学の重要な要素ですが、それだけではなく、それらを人々はどのように受容するのか、そこにどのような側面や意味があるのかという社会学的視点を持ち込むことも、これらの文化の新たな側面を知ることにつながります。「高尚な芸術」と「ポピュラーカルチャー」がどのように分けられているのかを考えることもその一つの視点であり、私の研究ではクラシック音楽とポピュラー音楽の分化過程を考察しています。
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「観光は地域に何をもたらすのか」「観光はメディア文化やポピュラーカルチャーとどのように結びついているのか」「グローバルな現代社会の中で、観光はどのような役割を果たしているのか」「観光は文化をいかに変容させるのか」「観光地で私たちは一体、何を見て,
どのような経験を手に入れるのか」「観光における『遊び』の要素は、現代社会に何をもたらすのか」――観光現象に関する様々な問いを、社会学的な視点から追求しています。このように理論やフィールドワークをふまえた人文・社会科学的な観光研究を展開していくことで、現代社会のあり方をラディカルに(根底から)問い直そうと思っています。
COLUMN
メディアで変わる「観光」の最前線を追う
地域観光学専攻
遠藤 英樹
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詩や歌詞、おとぎ話などを中心に読んで、ことば、人間社会について考えています。例えば、かつてのアメリカの黒人奴隷の歌はどうゴスペルソングやブルーズになり、あるいはラップになって現代に届いているのでしょう? 赤ずきんの話の中に性や暴力についてどんな真実が隠されているのでしょう? 世界中どこでも、歴史上のどの時代でも、人はいつも歌い、物語りをしてきました。私の研究は、人の心と日々の営みを【歌】や【物語】と関連させて考えます。聴いて、読んで、感じて、考え、広く調べ、自分の言葉で語り直して、私が発見した意味や感動をみなさんに伝えたいと思っています。
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