田辺 加恵 先生の研究概要

『カルチャロミクス：文化をビッグデータで計測する』
エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル著（草思社、2016年）

一般的に、人文科学では定量化した分析はできず、科学的・客観的でないと思われているふしがありますが、人文科学にもこんな研究方法がありうるのか、これなら堂々と「科学的」と言えるよね、という目からウロコの着眼点を与えてくれる本です。
もっとも、この本で紹介されているNgram Viewerでの分析結果をそのまま研究で用いるには様々な問題がありますが、その手法は人々の思考や行動などの変遷を可視化して示そうとする際に、一つのヒントとなりそうです。

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『大学生・社会人のための言語技術トレーニング』
三森ゆりか著（大修館書店、2013年）

筆者は、著書『外国語を身につけるための日本語レッスン』の中で、相手が理解できるような外国語を話すためには、「翻訳できる日本語」を話す必要があると書いています。そのための訓練方法、筆者の言葉を借りれば「言語技術」の習得方法が、ここに紹介する本で具体的に示されています。
「言語技術」は、日本語で論理的かつ明確に話したり、書いたりする際にも有効です。日本語でも外国語でもわかりやすい文を作りたいという人、ご一読ください。

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