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川村 晃久 先生(生命科学部)

2022.06.01


『科学系譜の知 : バイオ (生命科学) ・医学・進化 (古生物)』
竹内薫監修(実業之日本社、2015年)

今世紀初頭に大きなインパクトを残した研究成果について、自然科学の一流雑誌NatureのコラムNews and Viewsで取り上げられた論文が紹介されています。私が発表したiPS細胞に関する論文も紹介されていますし、生物・医学・進化学まで生命科学に関する幅広い視点から自分自身の興味を広げていくきっかけにしてもらえれば嬉しく思います。

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『DNA : すべてはここから始まった』
ジェームズ・D・ワトソン, アンドリュー・ベリー著 ; 青木薫訳(講談社、2003年)

「遺伝を司る実行分子DNAの二重らせん構造」は、20世紀最大の発見とよく耳にします。この発見が実際にいかになされ、その後の生命科学に大きな影響を与えたか、発見者の一人であるワトソン博士により語られています。分厚い本ですが、教科書とは異なり物語としても面白く読める書物になっています。事実は小説より奇なり。

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『ゲノムが語る生命像 : 現代人のための最新・生命科学入門』
本庶佑著(講談社、2013年)

京都大学の教授として、長年、分子生物学の研究を牽引してこられた本庶先生が、初心者にもわかりやすくゲノムについて解説されています。遺伝子は生命の形や機能に大きな影響を与えていますが、今世紀に入り、遺伝子を1つずつ解析する時代から遺伝子全体をゲノムとしてその機能を解析する時代になってきています。やや専門的な内容も含まれていますが、専門外の人が教養を深めるため、あるいは、これから専門分野として学ぶ人が教科書への架け橋として読まれてもよいと思います。

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