科目紹介:A群 第6分野

自然・科学と人類

この分野は、主に自然科学および科学技術に関する諸分野を対象とし、その歴史や到達点を学ぶとともに、現在および今後の課題について分析・考察する力を養うことを目標とする。
現代社会においては、自然科学や科学技術が及ぼす影響は極めて大きくなっており、科学技術と社会の関わりに関心を持つことは不可欠である。とくに宇宙科学、地球科学、生命科学など最先端の科学技術や環境空間、生命倫理などを理解し、自然・科学分野での思考の方法と方向性を養う。問題への関心の強さと学ぶ意欲が求められる。

科学的な見方・考え方

科目概要

科学的な観方・考え方を、担当者独自の切り口で講義する。学生達が、将来どのようなVariationの自然科学・技術に出会っても、怯えることも騙されることもなく、山勘だけで処理するのではなく、自分で考えて理解・解決するための基礎的な力をつけさせる。

到達目標

  1. 科学的な見方・考え方とは何かを説明できる。
  2. 科学的な見方・考え方が必要なことを理解できるようになる。
  3. 科学的な見方・考え方ができるようになる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

宇宙科学

科目概要

宇宙的広がり(百数十億光年)、宇宙的歴史(百数十億年)、天文学的な数の星(1千億の銀河xその中の1千億個の恒星)の中で、宇宙がどのように理解されてきたかを知る。また、大気・水・生命を持つ地球はこれらの中でどう位置づけられるのかを、ミクロとマクロの現代科学的視点から考える。

到達目標

  1. 自然科学の考え方を宇宙を題材にして身につける。
  2. 宇宙科学の見方を通じて空間的・時間的にマクロな見方を身につける。
  3. 宇宙の研究の歴史から現代科学の発展を知る。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

地球科学

科目概要

生命・水・大気・大地が相互に影響しあいながら、46億年という長時間をかけて地球は変化してきた。水・大気・大地それぞれのダイナミクスと相互作用を、現代科学的視点から考え、日常経験する複雑な自然現象の根本原理が実は単純なことを学ぶ。

到達目標

  1. 自然科学の考え方を地球を題材にして身につける。
  2. 地球科学の見方を通じて空間的・時間的にマクロな見方を身につける。
  3. 地球の過去と現在を知り、未来を自分の頭で考えることができるようになる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

生命科学(分子と生命)

科目概要

生物個体から生物を構成する中身(分子)に関する項目を学習する。「そもそも生物とは?」いう問から始まり、生物のからだのつくりを考える。具体的には、生物個体(動物や植物自身)から出発して、その内部構造(細胞や遺伝子)へと展開する生命科学の基盤となる内容である。引き続き、生物・生命のもう一つの特性である「増殖と遺伝」や「代謝」について解説を進める。そして、応用編として「人間と医療」に関わる諸課題について考察していく。

到達目標

「生物個体から分子」に関する基礎的事項をきっちりと理解し、生命に関する新聞記事や各種報道に対応できる素養を身に付ける。

  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

生命科学(生物と生態系)

科目概要

生物個体から視野を広げて生態系に関する項目までを学習する。具体的には、生物個体の話題から出発して、生命の誕生と進化、生物集団、生態、そして地球上の生物の多様性について展開していく。最終的には、応用編として地球環境と生物の関わりについて、様々な角度から考察していく。

到達目標

「生物個体から生態系」に関する基礎的事項をきっちりと理解し、生命に関する新聞記事や各種報道に対応できる素養を身に付ける。

  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

材料と化学

科目概要

現代生活を支えるさまざまな材料を「化学」の視点から考え、その構造と機能を学ぶ。我々の身の回りには、天然に存在する物質や人類が創り出した物質など、数多くの物質が存在し、それらを目的に応じて材料として利用している。本講義では、我々の生活を支える代表的な材料が、どのような物質(原子・分子)から構成され、なぜその材料として利用できる機能(特徴)を持つのかを、原子・分子のレベルから解説する。

到達目標

各種の無機材料・有機材料の構造と機能に関する基礎的事項を理解し、日常生活を支える材料を正しく理解する素養を身に付ける。

  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

現代環境論

科目概要

現代の公害・環境問題に関する主要なテーマを取り上げ、汚染と被害の実態を概説し、その原因・発生メカニズム・影響などを自然科学と社会科学の両側面から考察する。現代社会や人間活動と関係づけながら、市民・企業・行政のそれぞれの役割と環境問題の克服への課題について検討する。

到達目標

  1. 現代の公害・環境問題についての汚染と被害の実態・原因などを幅広く理解できる。
  2. 現代の公害・環境問題の課題について、自分の頭で考えて、その見解を論理的に述べることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

科学と技術の歴史

科目概要

自然科学の成立・発展と、技術の発達の両者を区分し、それらを系統的、通史的に学ぶ。またとくに産業革命以降、科学と技術がどのように相互に影響しあい、歴史的に発展してきたのか、その現代的、社会的展開も明らかにする。

到達目標

  1. 科学史の流れの基本的なポイントについて説明できる。
  2. 産業革命など技術史の基本的な流れについて説明できる。
  3. 科学と技術が関連し合って発展してきたことやその社会的展開についても説明できる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

生命科学と倫理

科目概要

20世紀後半の生命科学の飛躍的発展と、先端医療技術の普及により、従来の人間観・倫理観・慣習は大きな影響を受けてきた。また、生命技術は環境との関係にも新たな問題をなげかけている。文化的・社会的・法的な軋轢のもとで、生命倫理という問題領域が生まれ、様々な議論や実践がなされてきた。これらの蓄積について学ぶとともに、「生・老・病・死」の変容や生命技術と社会の関係などについて考察を深める。

到達目標

  1. 生命科学と倫理をめぐる諸問題や論点を理解できる。
  2. それらの諸問題を検討するための、初歩的な調査ができる。
  3. 諸問題に関する学習や調査を踏まえ、自ら論点を整理し、客観的な根拠に従って述べることができる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

近現代の科学技術

科目概要

数学、自然科学、および、工学の発展の歴史を世界史、日本史と対比しつつ講義する。科学技術が発見され、確立された過程を様々な立場から解説し、現在の科学技術の今後を考える基礎的知識を教授する。

到達目標

数学、自然科学、および、工学がどのような社会状況の下で発展して来たかを客観的に理解し、将来における科学技術のあり様を考える基盤を獲得する。

  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

(留)日本の自然・科学技術

科目概要

自然科学のトピックを通じて、日本に対する理解を深める科目。自然科学的アプローチにより自然環境としての日本に対する理解を深める内容、または、日本で展開される自然科学の研究ないし科学技術の研究に関する知見を広める内容を含む。

到達目標

  1. 日本について自然科学の視点を介して認識することで、日本に対する理解を深めるための教養的基盤を拡げることができる。具体的内容により、以下の何れかの到達目標を達成する。
  2. 日本の自然環境に対する科学的理解を深めるとともに、自然環境の世界的な多様性を認識できるようになる。
  3. 日本の基礎的自然科学ないし応用的科学技術の歴史を背景に、日本の自然科学ないし科学技術の現状を理解できるようになる。
  • 1回生以上
  • 2単位
  • 形成科目
  • 講義形式
  • 日本語開講

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