C群社会で学ぶ自己形成科目

 他者および社会(行政、企業、NGO・NPO等の各種団体や地域組織)との連携・協働による参加型学習によって、現代社会を生きる上で求められる倫理観・正義感・責任感などに理解と関心を向け、実践の対象者との互恵的な関係構築を図りながら、受講生どうしの対話と省察を通じてシチズンシップを涵養する科目群です。
 インターンシップ等の手法により自己および社会・組織の理解に基づいて自らの進路を設計し将来を構想するキャリア教育科目と、地域社会での問題解決活動への参加を経験学習の機会として位置づけて精緻化が図られたサービスラーニング科目から成ります。

開設科目名、配当回生および概要・到達目標

※一部の学部は以下の科目群・分野の構成を適用していません

キャリア教育科目

学びとキャリア

1回生以上

大学までの学びを俯瞰し、学びとキャリア形成についての考察を深めます。その上で、容易に答えの出ない思想、哲学、数学、教学理念などに正面から向き合い深く思考することで、倫理観や正義感、ひいてはシチズンシップをも涵養します。

1.社会で学ぶ(参加・体験する、という能動的行動を含む)ことの意義や、どのような人間形成につながるのかを考察し、大学の学びとキャリア形成の関わりについて理解する。その上で、総合的な「人間力」の獲得を目指す。

仕事とキャリア

2回生以上

ビジネス界で活躍する人材を招へいし、キャリア形成に必要な学びについて考察します。さらに、キャリア形成に必須の基本的スキルの習得を行います。

1.ビジネス界で活躍する人材の英知を受け継ぎつつ、学生のキャリア発達に応じた「(科学的な)他者認識」に基づく仕事観の獲得を目指す。

コーオプ教育概論

3回生以上

理論的学習(産学連携教育の世界的動向分析と研究)と問題発見・課題解決能力に代表される実践的学習を往還することで、体験的学習(「全学インターンシップ」「コーオプ演習」「シチズンシップ・スタディーズ」等を想定)の事前・事後学習機能を持たせます。

1.産学連携教育研究と実践学習をもとに、問題発見・課題解決の能力等の実践的な能力の獲得を目指す。

コーオプ演習

3回生以上

夏期休暇期間を含めた実質半年間をかけて、学生チームの力で企業等が抱える現実課題の解決に挑戦する長期インターンシップです(米国でのコーオプ教育)。

1.学習成果を専攻学問にフィードバックし、学びの検証とともに発展的な学びにつなげる。
2.知識基盤社会に向けて求められる高い問題発見・企画立案能力を涵養する。
3.教室では容易に学び得ない自律的な学習意志・姿勢を確立する、などの高い到達目標を目指す。

社会とキャリア

3回生以上

入学以来の学びを振り返り総括した上で、ビジネス社会や地域社会で活躍する卒業生を、周到な準備の下で取材(学生チームによるヒアリング形式)し、報告書をまとめる演習形式の授業です。
1.実社会で活躍する直前の時期に、「大学で学びつつ、社会で学ぶ」意義を体系的に検証し、倫理観や正義感のみならず、シチズンシップを理解する力を育む。

全学インターンシップ

2回生以上

日ごろ学んでいる「専攻学問(あるいは、興味や関心をもっている学問領域)」が社会でどのように役立っているのか、その社会的な役割りや意義を理解するとともに、学ぶ楽しさや面白さの気づきを、「幅広い業種での職場体験」を通じて検証します。

1.インターンシップ実習で得た気づきをもとに、大学における学びの検証を図るとともに、大学での学びの目標を設定できるようにする。

サービスラーニング科目

地域参加学習入門

1回生以上

現代社会を生きる上での求められる市民的教養、すなわちシチズンシップを涵養します。学習者と生活者の両側面の視点を統合し、多様な地域活動に参加して他者との相互作用の中で学ぶ「学び方」を習得します。

1.多様な地域課題があることを理解する。
2.地域の現実的課題を自分自身の課題として理解でき、参加することの大切さを学ぶ。
3.他者との相互作用の中で学ぶ「学び方」を身につける。

シチズンシップ・スタディーズⅠ

1回生以上

初年次から履修できるサービスラーニング手法を用いた演習型科目として、特に地域社会の事業への参加と運営の補助を通じて、問題発見と課題探索の実践に取り組みます。具体的には、事業(講演会をはじめ各種イベント等)の着手から終了までの一連の過程を知り、そこに携わる人々の役割や責務を体験的に学びます。それらによって、他の関連科目(群)への継続学習を促し、倫理観・正義感・責任感の涵養への関心を促します。

1.「場」の運営に携わることを通じて、社会問題の認識が深まる。
2.地域参加を通してシチズンシップ向上の自覚を得る。
3.「問いを探す」「深く考える」習慣がつく。
4.社会で学ぶ自己形成に関する継続学習への意欲を持つ。

シチズンシップ・スタディーズⅡ

2回生以上

低回生配当のサービスラーニング手法を用いた演習型科目として、各学部における専門学習への導入時に培われた自己と社会への学問的な関心に基づき、グループ単位で事業(講演会をはじめ各種イベント等)の運営を補佐し、問題解決の実践に取り組みます。具体的には、各種の実践の到達点と課題から、新たな活動を設計・構想するための集団的な活動の意義と、それらに参加する者に求められる素養を学びます。それらによって、自己を省察し他者との互恵を導く経験学習の機会とします。

1.現代社会の状況を、集団的な活動を補佐することから構造的に理解する。
2.シチズンシップとは何か、他者との協働の中から再定義する。
3.「問いを問い直す」「結果から成果を紡ぎ出す」習慣がつく。
4.学部の専門学習の実践的応用を通じて知識と認識を肥やす。

現代社会のフィールドワーク

1回生以上

地域課題のうち、個別具体的な社会問題(イシュー)のテーマを設定し、問題の対処と解決方法を検討する科目です。そのため「多様な地域課題の理解」「他者との相互作用の中での学び方」の習得を前提とした受講生による自主活動(フィールドワーク)を重視します。

1.具体的社会問題の解決に取り組む中で、NPO等の組織マネジメントやリーダーシップなどへの関心を高める。
2.具体的問題解決における様々な現実的事象の理解と方法を学ぶ。
3.受講生が今後習得すべき専門分野からの問題解決アプローチの方途を探る。

ソーシャル・コラボレーション演習

2回生以上

サービスラーニング手法とプロジェクト学習を効果的に組み合わせ、自己と社会の未来を構想・設計する演習型科目です。具体的には、単に事業活動に参加するのではなく、実践家等との協働から組織マネジメント(マーケティング・企画立案・工程管理・予算管理等)に携わります。そのため、各種の企画立案から評価までの一連の過程を経験することで、対人関係への態度や姿勢を身につけるとともに、自己への洞察力と社会への感性を研ぎ澄まします。

1.社会の「仕組み」に深く関与し、社会問題の解決について実践的に学ぶ。
2.社会問題の訴求にあたることで言語表現能力(図解等の表現技術を含む)を図る。
3.キャリア形成への積極的な動機付けを通じ、ワークライフバランスへの関心を醸成する。

全学インターンシップ

2回生以上

日ごろ学んでいる「専攻学問(あるいは、興味や関心をもっている学問領域)」が社会でどのように役立っているのか、その社会的な役割りや意義を理解するとともに、学ぶ楽しさや面白さの気づきを、「幅広い業種での職場体験」を通じて検証します。

1.インターンシップ実習で得た気づきをもとに、大学における学びの検証を図るとともに、大学での学びの目標を設定できるようにする。