付着関連
 自然環境中には莫大な数の微生物が棲息している.畑の土1gを例にとると,なんと1億ものあるいはそれ以上の数の微生物が棲んでいる.これら微生物の多くは何か物の表面に付着した状態にあり,付着することにより栄養の摂取や増殖等の活性が違ってくることが解っている.従って,微生物の付着を調べることは,自然環境中の微生物の生態を知ることにつながり,環境の世紀(21世紀)の重要な研究課題と言える.
 現在,微生物の付着メカニズムに関して,従来とは全く異なる新しい展開が始まっている(推進役は当研究室).当研究室では微生物の付着メカニズムに関する新しい考え方を提唱し ,このメカニズムの精緻化,一般化に向け,様々な視点から研究を展開している.


【トルエン分解菌Acinetobacter sp. Tol5株の表面特性および付着特性】



【抗菌材料表面への菌の付着・増殖に関する研究】




【バイオフィルムから分離した菌株の表面特性および付着特性】