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2017.08.09

生命医科学科の中尾助教が国際心血管薬物療法学会日本部会 学術集会において研究奨励最優秀賞を受賞

 2017年6月17日から18日にかけて東京・一橋にて開催された第3回国際心血管薬物療法学会日本部会(Japan Section for International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy)学術集会において、本学生命科学部の中尾周助教(生命医科学科、幹細胞・再生医学研究室所属)は特に優れた発表に与えられる研究奨励最優秀賞(基礎部門)を受賞しました。
 本学術集会では研究発表だけでなく、現在注目されている新規脂質異常症治療薬や抗血栓治療薬など循環器疾患の最新知見を集めたセッションやタイや台湾をはじめアジア地域とのジョイントシンポジウムも開催され、循環器領域の病態解明や新規治療に関して活発な議論がなされました。

 中尾助教の発表演題「運動誘発性房室ブロックの分子基盤:刺激伝導系のイオンチャネルリモデリング」は、競技レベルの持久運動がもたらす房室ブロックという不整脈の発生メカニズムを調べた研究成果であり、心臓ペースメーカー組織において心拍動を生み出す微弱な電気信号を制御するタンパク質であるイオンチャネルの機能および発現量の減少が房室ブロックの発生に結びついている可能性を示しました。
 中尾助教は「この度の受賞を大変光栄に思います。循環器分野の専門家からいただいた多くのご意見を基に、さらに本研究を推進していきたいと思います。ジョギングやウォーキングといったみなさんに馴染みのある持久運動ですが、トップアスリートなどが行う非常に激しいレベルになると心臓の機能に害をもたらす場合があることは無視できない問題です。人工ペースメーカー治療を受けることになるこのような不整脈に対して、予防や新たな治療に結びつくような病態メカニズムの解明を目指したいと思います」とコメントしています。





詳細はこちらからご確認ください。
http://j-iscp.com/medi/index.html

受賞おめでとうございます。

2017.07.18

2017年度前期「西園寺記念奨学金」・「+R Challenge奨学金」給付証書授与式を開催

 7月6日(木)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)リンクスクエア2階教授会会議室にて、2017年度前期「西園寺記念奨学金」・「+R Challenge奨学金」給付証書授与式を開催しました。





 授与式で代表謝辞を務めた生命医科学科4回生の石田 智明さん(幹細胞・再生医学研究室所属)は、「この3年間、正課活動に重きを置いて日々精進してきました。プロジェクト発信型英語では、オーディエンスに英語で発表する機会が数多くあり、自分の考えを分かりやすく相手に伝える能力を磨きました。また、ES(エデュケーショナルスタッフ)として、後輩の学習をサポートしています。大学院進学後は、人工誘導多能性幹細胞、いわゆるiPS細胞形成の分子機構を明らかにすることを目的とした研究に取り組んでいきます」と述べました。


 授与式終了後は、懇親会をリンクスクエア1階食堂にて開催しました。学部長の小島教授をはじめ、各学科の先生方も参加し、何名かの受賞者から今後の抱負が発表されると、大きく盛り上がりました。その後も受賞学生、教職員との懇親が深められていました。


2017.07.03

さくらサイエンスプログラム タイ・インドネシアより10名の学生を2週間受け入れました

本学部は、今年度国立研究開発法人科学技術振興機構(以下JSTとする)の「日本・アジア青少年サイエンス交流事業さくらサイエンスプラン(以下さくらサイエンスプランとする)」の採択を受け、610日(土)~24日(日)の期間、タイとインドネシアから10名の学生を受け入れました。

 

 このさくらサイエンスプランは、優秀なアジア地域の青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジア地域と日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指しています。また、アジア地域の青少年の日本の最先端の科学技術への関心を高め、日本の大学・研究機関や企業が必要とする海外からの優秀な人材の育成を進め、もってアジア地域と日本の科学技術の発展に貢献することを目的としています。

 さくらサイエンスプランHP 


 今回、本学部では、「生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究」をテーマとし、これまで本学部と長年交流のある、タイのカセサート大学、チェンマイ大学、コンケン大学、インドネシアのブラビジャヤ大学の4大学から計10名の学部生、院生、研究者を受け入れました。招聘者たちは希望の研究室に配属され、研究室でそれぞれのテーマに沿って、研究を行いました。


 また、日本文化を体験してもらうため、日本語を学ぶ授業や、着物・浴衣着付け体験、茶道体験などもプログラムの中で実施しました。加えて、日本の企業、研究所を肌で感じてもらうため、滋賀県甲賀市の大原薬品工業株式会社様を訪問させていただきました。大原薬品工業株式会社様では、会社概要や製品について説明をしていただき、その後、実際に鳥居野工場のラインや研究所の見学をさせていただきました。


 帰国前日の最終発表会では、10名がそれぞれの研究室で行った実験や研究について、本学部の教員、学生の前でこのプログラムの成果を発表しました。それぞれの発表後の質疑応答の時間には、本学の教員から様々な質問がなされ、招聘者たちはしっかりと答えていました。

最終報告会の後、本学部の小島一男学部長は、「短い期間ではあったが、みなさんが本学部で多くのことを学んでくれて嬉しく思う。ぜひ後輩にもこの経験を共有してもらい、あと2年続くこのプログラムを有意義なものにしたい。みなさんの中から本研究科に進学してくれる学生がいると嬉しい。」と招聘者たちへ話されました。


参加した学生からは「自身の研究に役立つ新しいことを研究室で学ぶことができた。また、日本の文化を知ることもでき、とてもよいプログラムであった。」「研究室で日本人の学生や留学生たちとたくさん交流できてよかった。」などとプログラムの感想をもらい、日本での生活、本学部での研究生活を満喫してもらえたようでした。次年度、もっとよいプログラムになるよう、本学部の教職員一同取り組んでいきたいと思います。

6月12日開催 本学教職員、生命科学研究科在学留学生とのウェルカムパーティー

本学茶道研究部による茶道体験


大原薬品工業株式会社様訪問



最終報告会の様子

最終報告会終了後



2017.04.12

生命科学部長表彰の若手教員表彰式が行われました

 4月12日(火)の13時からリンクスクエア2階の演習室2Aで生命科学部長表彰の若手教員表彰式と受賞者による講演が行なわれました。
 この生命科学部長表彰は、顕著な研究業績をあげた39歳以下の若手教員を顕彰するために生命科学部学部長賞を授与し、併せて生命科学部全体の研究力向上に資するものとして設立されたものです。
 今回、生命科学部では生物工学科の戸部隆太助教と生命情報学科の姫野友紀子助教が受賞されました。

【戸部先生の表彰された研究内容について】
 セレン(Se)は、セレンタンパク質の形で細菌・アーキア・真核生物の3生物ドメイン全てに存在します。他方、植物ではSeは必須元素ではないが、特有のSe代謝機構が存在し、ある種の植物は有用なSe含有化合物を体内に蓄積します。Seの持つ高い抗酸化作用に着目し、がんの治療や予防、抗老化などを対象として研究が進められています。さらに、Seは希少非鉄金属であり、ハイテク産業用の微量粒子材料としての利用も高まっています。
 戸部先生は、現在所属する応用分子微生物学研究室において、主に微生物におけるSeおよび同16族に属するテルルの代謝について研究を進め、その研究結果を国内外の学会にて発表してきました。また、Seを対象とした研究以外にも糸状菌における糖脂質合成について論文を報告しています。過去2年間で、国際論文7報、国際著書における6つのチャプター、国内雑誌の総説等2報の合計15報の業績を挙げています。さらに、国際学会報告13件および国内学会発表として23件の研究発表を行い、2016年の日本微量元素学会では優秀発表賞を受賞しました。これらの成果が認められ、今回の受賞となりました。




【姫野先生の表彰された研究内容について】
 生命科学の分野では今、世界中でたくさんの研究データが溢れています。そんな中、膨大な量のデータから必要な情報を選び出し、整理して知識を統合していく技術が求められています。特に生命(生)の機能(理)を学ぶ生理学では、ミクロな現象だけでなく生体がいかに生命活動を維持しているのかというマクロな命題に対しての、統合的な視点からの理解が必要不可欠です。そこで注目されているのが、生体の生命活動をコンピュータ上に再現する生体機能シミュレーションです。
 姫野先生は、組織機能解析学研究室の研究グループの一員として、心臓・循環に関するシミュレーションを用いた生理学的な研究を進めています。過去2年間では、分子・細胞レベルから組織・臓器レベル、個体レベルのシミュレーターを駆使して様々な複雑な生体機能のメカニズムを解明し、国内外で発表してきました(国際論文5報、総説1報、国際会議報告6件、国内学会発表15件)。また、シミュレーターを用いた学術研究だけでなく、生命情報学という新しい分野における後進の育成にも力を入れており、「心筋細胞フィジオーム理解のための電子教科書“e-Heart”」と題する電子教科書の作成や、関連するワークショップの国内外での開催にも積極的に取り組んできました。このような多面的な活動が評価され、日本生理学会から2016年度入澤彩記念女性生理学者奨励賞を授与されました。これらの成果が認められ、今回の受賞となりました。





 おめでとうございます!



2017.04.07

生命情報学科の姫野助教が入澤彩記念女性生理学者奨励賞を受賞

 生命科学部生命情報学科組織機能解析学研究室(天野研)の姫野友紀子助教が、優れた女性生理学者の研究を奨励することを目的として、日本生理学会により創設された女性生理学者奨励賞を受賞しました。これに伴い、2017年3月28-30日に浜松で開催された「第94回日本生理学会大会」にて表彰を受け、「生理機能の統合的理解を目指す生体シミュレーション~毛細血管モデルを例として~」というテーマで受賞記念ポスター発表を行いました。

  今回、姫野助教は多面的な活動に積極的に関わり、さらに優れた研究を行った女性研究者であると総合的観点から評価され、本賞が授与されました。









詳細はこちらからご確認ください。
http://physiology.jp/prize/19524/

受賞おめでとうございます。

2017.03.30

2016年度UCデービスプログラム最終報告会実施

生命科学部・薬学部・スポーツ健康科学部の学生が参加できる、カリフォルニア大学デービス校「サイエンス&テクノロジー」プログラムの最終報告会を実施しました。

今年度は20172月~3月にかけて1ヶ月間、計24名の学生がカリフォルニア大学デービス校で学びました。

最終報告会では、現地で行ったプロジェクト活動について、動画にまとめ、発表を行いました。日米の食に関する意識を調査するプロジェクト、デービス地域の農業について調査するプロジェクト、薬学に関するプロジェクト、カリフォルニア大学デービス校に所属する学生の意識を調査するプロジェクトなど、各チームで、成果報告を行いました。

 

 

 

生命科学小島学部長より英語での講評


また、このプログラムに参加しての感想を今年度のリーダーである生命科学部応用化学科の長尾佳紀さんからいただきました。

 

このプログラムを通して、私は様々な体験をすることが出来ました。多くの優しい人々と交流しましたし、カリフォルニアの雄大な自然には圧倒されるばかりでした。英会話も上達しました。しかし中でも最も有益だったことは、組織的な活動が出来たことと、勇気の習得法を身に着けられたことです。

このプログラムでは、事前に決めたテーマ毎のプロジェクト活動等、自分達で考えて進めなければならないことが幾つかありました。組織的な活動では、実行内容の計画、必要な人員の割当て、予定の変更など多くのことを考える必要があります。失敗は多くありましたが、こうした活動の進め方を学ぶ良い機会となりました。

 また、現地の人々にインタビューを申し込む機会も何度かありました。私達のプロジェクトや、UCDでの講義のためには避けられませんでした。初めは拒絶される恐怖におののくばかりでした。しかし、受け入れられ、また断られるうちに「なんだ、こんなものか」と恐怖心は消えていきました。自分の成長を実感したと同時に、「勇気ある行動の蓄積」が「揺るがぬ勇気」を生むのだと考える切欠となりました。

 苦しみも多くありましたが、自分の見識を広め、そして成長するとても良い機会でした。このプログラムに参加出来たことは幸運でした。この貴重な経験を今後に活かしていければと思います。