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04.24

2018

笠原浩太助教が、若手教員の学部長表彰を受け、表彰式が行われました

この生命科学部長表彰は、顕著な研究業績をあげた39歳以下の若手教員を顕彰するために生命科学部学部長賞を授与し、併せて生命科学部全体の研究力向上に資するものとして設立されたものです。

  今回、生命科学部では応用化学科の山下翔平助教と生命情報学科の笠原浩太助教が受賞されました。


生命情報学科 笠原浩太先生

□日時:20184月24日(火)

□場所:リンクスクエア2F生命科学部教授会室

【笠原先生の表彰された研究内容について】

  通常タンパク質はそれぞれ特徴的な形を持っていますが、天然変性領域と呼ばれる特定の形をもたないタンパク質領域の存在が近年明らかになってきています。タンパク質の天然変性領域はリン酸化などのいわゆる翻訳後修飾を受けることが多く、細胞内での機能制御に重要であると考えられています。しかしながら特定の形が無いため、X線結晶構造解析などの方法で解析することができず、どのようなメカニズムで機能しているのかについては不明な点を多く残しています。

 笠原先生はがんや自己免疫疾患において重要なタンパク質Ets1が持つ天然変性領域について、リン酸化が遺伝子発現制御を行うメカニズムを、分子シミュレーションによって明らかにしました。過去2年間で、国際論文12報(うち筆頭著者7報、責任著者7報)、著書1冊(チャプターひとつを担当)、国際学会2件、国内学会32件の研究発表を行い、HPCI利用研究課題優秀成果賞を受賞しました。これらの成果が認められ、今回の受賞となりました。


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