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  • 吉澤  拓也講師
  • Takuya Yoshizawa
  • 生物工学科
  • 研究室構造生命科学研究室2
  • 専門分野構造生物学、タンパク質科学
  • 担当科目生命物理科学、基礎物理化学実験、生化学実験
    • 創薬
    • バイオテクノロジー
Q1研究の内容を教えてください。

 細胞の中ではいろいろなタンパク質がめまぐるしく働いています。それらタンパク質はアミノ酸がつながったひも状の分子ですが、すこし不思議な分子です。決まったかたちを持ったり持たなかったり、お互いにくっついたり離れたりします。いずれも絶妙なバランスと秩序を持っているところがおもしろいところで、その一つひとつに意味がありそうです。タンパク質のかたちと会合を観察する実験手法を使って、生命現象を明らかにする研究を行っています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 大学では物理を専攻していましたが、ぼんやりと学生生活を送っていたため、4年生になるころにはまったく勉強についていけなくなっていました。迫りくる将来の進路に悩んでいたときに、偶然、生命科学という分野があることを知りました。生物と生命科学の違いもよくわかっていなかったのですが、生命のしくみについて、様々な分野の知識と技術を融合させながら明らかにする生命科学に惹かれるものを感じました。就職すべきか迷いましたが、大学院への進学を選んで良かったと思います。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 高校生のころは陸上部に所属して、中距離を専門にしていました。顧問の先生は練習で時々、「明日も走りたいと思うくらいのところで、やめておけ」と言っていました。当初はあまりピンと来ていなかったのですが、しばらくして、成長することや目標のゴールに近づくのは、きつかったり、思っている以上に時間が掛かるものであることに気が付き、前向きでありつづけることが大切だとわかるようになりました。もしかしたら、うずうずしているときも進歩しているときかもしれません。

おすすめの書籍

永田 和宏 著『タンパク質の一生 -生命活動の舞台裏-』