- 笠原 浩太助教
- Kota Kasahara
- 生命情報学科
- 研究室計算構造生物学研究室
- 専門分野情報生命科学
- 担当科目分子シミュレーション実験
- Q1研究の内容を教えてください。
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コンピュータを使って蛋白質の「形」と「仕組み」の関係を調べています。いろいろな生命活動は蛋白質の働きによって支えられています。多くの病気は蛋白質がうまく働かない(もしくは働きすぎる)ことによって引き起こされ、つまり分子レベルの小さな世界でのできごとが我々の健康に直結しています。この蛋白質という分子がどのような形をして、どのように動き、働くのか、その原理を物理シミュレーションと人工知能技術などによって明らかにしたいと考えています。
- Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。
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科学的なものへの興味はミステリやSFなどのマンガ、映画、小説がきっかけだったと思います。そこからブルーバックスなどの科学入門書を読んで興味を深めました。内容はよく分からないものが多かったのですが、なんとなく面白そうだと思ったのでそのまま研究者になりました。生命に興味を持ったのはシュレディンガーの「生命とは何か」とドーキンスの「利己的な遺伝子」あたりがきっかけだったと思いますが、コンピュータに興味を持ったのはテレビゲームがきっかけです。
- Q3高校生へメッセージをお願いします。
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科学研究に至るにはいろいろなきっかけがあります。一見関係無いように見えても、多くのものが科学と関係しています。スマホやゲームなどは電子工学、材料化学、情報科学の結晶ですし、スポーツにも医学や生命科学が重要です。さまざまな芸術も音や光の物理、並びに目や耳など五感に関する生理学的な仕組みを知ると、より深く楽しめるでしょう。普段勉強している内容は実生活と切り離されているように思えますが、自分の興味のあることとは必ずどこかで繋がっています。その繋がりを考えてみると科学をより楽しめると思います。
- おすすめの書籍
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中村 春木 編『見てわかる構造生命科学 -生命科学研究へのタンパク質構造の利用-』