学生・卒業生の声

長いようであっという間の4年です

私も入学して、もう4年目に入りました。当初、長いと感じた4年間の大学生活も、残り1年を切ってしまいました。振り返って見ますと、私が受験生だった時、9月を過ぎるまで正直なところ進学先について具体的な道筋を決めていませんでした。そんな中、好きな教科である地理について、もっと専門的に学べる大学はないかと思い、高校の地理の先生に相談しました。偶然、本学卒業生であった先生に立命の地理は「良いゾ!」と、紹介されたのが私と本学の地理学教室との出会いでした。

本学の地理学教室では、地理学の全てのジャンルを学ぶ事が出来ます。所属は、文学部人文学科ですが、決して人文地理ばかりでなく、私のように風の研究など自然地理についても思う存分に研究する事が出来ます。

私が現在進めている研究は、東海三県における冬の地上風系について明らかにする事です。地上風系とは、地上風(地表近くを吹く風)にみられる風系のことです。地上風についての研究は、地理学や気象学の分野から研究されていまして、上空の気圧配置や地形との関連など様々な角度から研究されています。本研究では、東海三県(愛知県、岐阜県、三重県)における冬の地上風系を、ASIA PACIFIC SURFACE WEATHER MAP (アジア太平洋地上天気図)や天気図一覧表、さらに風速・風向観測地点(気象台・測候所・AMeDAS)で観測されたデータ等を用い、総観規模の気圧配置から考察した地上風系を求めることにしています。また、地形との関連については、国土交通省の国土数値情報より標高・傾斜度3次メッシュデータ地形データを用い、地形との関連性を研究する予定です。

大学生活が残り少なくなるにつれて、今日一日を大切に送る事の意味を実感するようになりました。今後は、残り少ない大学生活の時間を大切にし、風の研究の為に有意義に使っていこうと思います。

濱島 優大さん
2012年度地理学専攻4回生

フィールドワークに魅力

私は中学生のころから海外に興味を持っていましたが、学校の地理の授業や地図には全く興味を持っていませんでしたし、高校で地理を習っていませんでした。なぜ私が地理学を専攻したか。それは、フィールドワークに魅力を感じたからです。私の場合、文学部はただ文献をひたすら読むというイメージがあったのですが、地理学は違いました。文学部の中でも地理学は文献資料だけにとらわれず、実際に現地に行って調査をするという特徴があります。そのため、アクティブな人に適した学問だと思います。他学部の友達に「地理学って何を勉強しているの?地図ばかり見ているの?」といった質問をよくされますが、実際に地理学で勉強している内容を話すと、多くの人が「面白そう!」と言ってくれます。実際面白い学問だと思いますし、興味をもっている人は大学の地理学ではどのようなことを勉強しているのか、ぜひ一度知ってほしいと思います。

私は2回生の時に学校のプログラムを通して、2週間程度マレーシアとシンガポールへフィールドトリップをしました。引率の教授がマレーシアの住民の暮らしや文化・歴史・経済などを地域ごとに詳しく説明して下さり、普通の旅行では得られない情報を知ることができました。また、マレーシアの民家に泊まるなど、現地の人の暮らしを実際に体験することで、文化の違いをより深く理解することができ、実際に現地に足を運び、自分の目で見る大切さを知りました。

今年の9月から1年間、交換留学でドイツへ行くので、ドイツで卒業論文の研究を進めていきたいと思っています。ドイツ語をそんなに話せるわけではないのに、1年間留学することは大きな挑戦ですし、不安要素もたくさんあります。しかし現地で苦労した経験は一生の思い出になると思うので、ドイツでは積極的に様々な場所でフィールドワークを行い、街並みや人々の生活など色んなものを見て回りたいです。留学中には良くも悪くも、とにかく多様な経験を積み、多くの人に出会って、留学生活が有意義であったと思えるようにするつもりです。また、留学中に学んだ貴重な経験を今後に活かしていきたいです。

地理学では、都市・文化・経済・歴史に関する研究や気候や気象、災害などの研究も可能で、本当に多くの分野があり、広く学ぶことができる学問です。海外に興味がある方、地理学では国内だけでなく、海外をフィールドとして研究することもできます。立命館大学は短期、長期ともに留学プログラムが豊富にあるので、ぜひ活用してほしいと思います。在学中に色んなことにどんどん挑戦していって、自分で道を広げていってください。

青山 果歩さん
2012年度地理学専攻3回生

学生生活を振り返って

私は、小学生の時から社会科の地理の授業や地図を見るのが好きでした。中学生だった2004年に、台風23号で地元の京都府福知山市も被災しましたが、これをきっかけに水害についても学びたいと思うようになりました。私は、高校に入る前から立命館大学の地理学専攻で学びたいと決めておりました。どちらかといえば理系科目が得意だったにもかかわらず、高校では地理を履修するために文系のコースに入り、AO入試で地理学専攻に入学することができました。

1回生の時、地理学の概論の講義を受講し、地理学にも様々な分野があることを学びました。2回生になって、さらに専門的な科目を学び、先生方の研究しておられることなど講義を通して知り、自分自身がどのように研究を進めていくのかという具体的な筋道を思い描くことができるようになりました。3回生になると、前から少し興味を持っていた心理学科目を中心に受講したこともあり、1・2回生時よりは地理学から間遠になりました。しかし、他専攻・ 他学部のことも専門的に学べることも立命館大学の良さだと思っております。私が、このような少し特殊な学びをしている時、地理学の友人たちは「測量実習」を受講し(地理学専攻の良さの一つでもある測量士補の資格が取得できるため)、実習や講義で頑張っていました。ゼミでは卒論執筆にむけて、資料・文献収集で大学図書館を駆け回り、研究対象地域のフィールドワークを実施しました。地理学のゼミは3・4回生合同ですので、先輩の様子を見て自分自身の研究計画をたてたり、先輩と仲良くなり相談にのっていただいたりしました。ゼミの3・4回生合同という形態は、大変良かったと思います。卒業必要単位数も、3回生までに4回生ゼミを除けば取得し終えたので、4回生では卒論に集中することができました。私は吉越ゼミに所属しお世話になりましたが、先生にはお忙しい中頻繁に相談にのっていただきました。4回生になってから、卒論のテーマを水害から鉄道に変更したにもかかわらず、無事に卒業することができました。それも先生のご指導のおかげだと思っております。

4年間で多くの地理学の友人ができました。卒業後はそれぞれ多種多様な分野で就職したり、大学院などに進学したりすることになりましたが、卒業後に集まる時には友人たちの仕事や学校の話が聞けることを楽しみにしています。私は小さい頃からの夢を叶えるためにかなり特殊な仕事をしていますが、マスメディアの分野で成功し、地理学という学問をより多くの人に伝えることで、地理学専攻に貢献できるのではないかと考えております。

竹田 理沙さん
2012年3月地理学専攻卒業

学生生活について

私が立命館大学の地域研究学域を志望したのは、高校1年生の頃でした。高校時代の地理の先生がとても面白い授業をしてくださり、大学でさらに高度な研究をしたいと思ったのがきっかけでした。その上で、立命館大学では高いレベルの研究を行っており、教授陣の層も厚いのが決め手でした。

実際に大学に入学し、講義を受けてみて思ったことは「高校までの勉強とは全く違う」ということでした。大学では、高校までの教えられたことをそのまま覚えるような受け身の勉強ではなく、学んだことを基に自ら問題提起をし、自ら学んでいく主体性が求められます。また、自分の考えや感じたことをレポートや論文としてまとめるライティングスキルやリテラシースキルが求められます。一見難しそうに思えますが、立命館大学では、研究入門や入門講義、リテラシー入門といった研究の基礎となるような講義を開講しています。このような導入の講義をしっかり受講することで、学びの転換もスムーズに行えます。

地域研究学域は、地理学・地域観光学・京都学の3つで構成されています。しかし、観光学・京都学は特に高校までの勉強では親しみのない分野だと思います。あまり親しみのない分野かもしれませんが、入門講義で基礎から丁寧に解説してくれるので興味があったらぜひ地域研究学域を志望してみてください。

また、大学生活を有意義に過ごす上で特にサークル活動が欠かせません。私は現在、ピアノ研究会に所属しています。2ヶ月おきに様々なコンサートを開いており、それにむけて会員同士で切磋琢磨しています。立命館大学には、サークルなどの課外自主活動団体が約400団体あります。自分がやりたいことを見つけて、4年間の学生生活を充実したものにしましょう!

高橋 健太さん
2012年度地域研究学域1回生
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