文化史ゼミ

授業紹介

  中国を中心とする東アジア文化史の諸問題について取り扱います。すなわち、衣・食・住といった生活文化史から芸術・思想・宗教・女性等、物質的・基層的・社会的諸事象を取り上げ、卒業論文を作成することを目指します。必ずしも扱いやすいテーマばかりではないことに留意しつつ、論文作成可能なテーマを設定し絞り込むようにするなど、各自でコツコツと意欲的に工夫することが必要です。また、受講生諸君の問題の関心は多様なものになると思います。自分のテーマに直結しなくとも何かを学び取ると同時に、お互いに刺激をしあうつもりで臨むことを期待します。

過去の卒業論文のテーマ
  • 中国におけるサル説話の展開
  • 武霊王の「胡服騎射」改革について
  • 北周武帝の廃仏に関する一考察
  • 唐五代における科挙落第者の動向
  • 唐宋代における中国茶文化
  • 中国における羅漢信仰について
  • 明代の鎮守宦官について
  • 清代中国の宮廷女性の服飾について 
担当教員より
講師 井上 泰也

 中国を中心とする東アジア文化史の諸問題を取り扱う当ゼミでは、比較的広い地域、比較的長い時代のなかで、様々なテーマを設定し、卒業論文作成をめざすことになります。例えば、前近代中国における女性の髪型・服装などは、一見非常に魅力的なテーマとなりますが、一体史料から抽出できる文献情報がどのくらいの量なのか、文献情報を補う俑・壁画・絵画などの考古学的・美術史的諸資料が提供してくれる情報の質とはいかなるものなのか、全体を精査する非常に困難な作業が待ち受けています。当然地域・時代を限定したり、テーマをより絞り込む必要性がでてくるわけですが、与えられた諸条件のなかで、自分としてどこめで研究を進めることができるのか、挑戦することを期待します

講師 廣居 健

 文化史とはモノやコトにこだわるアプローチだと思います。而してどのようなモノにこだわるのか、どのようなコトにこだわるのかというところはそれぞれ思うところに従えばよいとは思います。しかし残念ながら、かかる方面には史料的な制約が多いことがよくあります。従って思うコトと出来るコトが合わないことも間々あります。ところが、そうした場合でも実は「直接の史料に乏しい」だけに過ぎないこともまたしばしばあります。そうした場合には、柔軟に発想を展開することで展望が開けていきます受講生諸君の着想に期待しています