学部概要

人文科学とは

人文科学とは

人間の思考を学び、人間の営みを分析し、人間の本質を問う−人文科学とは、人間を見つめる学問です。大学で扱う学問は、経済、法律、政治、社会学や理学、工学に至るまでも極論すれば全て人間の営みに対する研究だと言えます。

もちろん人文科学も人間の営みを研究する学問ですが、特に「ひと」の本質を問う研究に特色があるでしょう。「ひと」の思考や「ひと」のあり方に関する研究の「哲学」、「ひと」が文字などを通じて著した文化などを研究する「文学」、「ひと」の長年の営みとその意義を研究する「歴史学」、地表に表れる「ひと」の営みの諸現象を研究する「地理学」、「ひと」のこころに関する諸現象を対象とする「心理学」など、人文科学の領域は幅広く、そしてより本質的です。

グローバル化が進み、情報や生命をはじめ先端技術の進歩が著しい現代社会ですが、これほどの進歩をもってしても、何故、なお現代社会は混迷を深めるのでしょうか。

理学・工学・医学などの理系でもなく、法律・政治・経済などの社会科学でもなく、「ひと」の歴史・文化・思考・こころ・教育などを本質的に問う人文科学の役割は、現代社会の混迷を解き明かすアプローチとしてますます重要になってくると確信しています。

立命館大学の文学部は、さまざまな専攻・プログラムを設置して、人文科学の大半を網羅する全国でも有数の文学部として幅広い人文科学の教育を実践しています。広範な興味と関心を持ったみなさんと一緒に、明日の人文科学を創り上げていきたいと願っております。

学域・専攻制度について

文学部は2016年度より、7つの「学域」と17の「専攻」を設置しました。「学域」とは、複数の専攻を束ねて構成される新たな初年次教育の枠組みです。従来「専攻」ごとに設定していた入試の募集人数もこの「学域」単位で設定し、ここでの初年次教育を通じて2回生以降に所属する「専攻」を決定します。ただし、心理学専攻だけは単独で学域を構成します。

専攻決定のプロセスは、「専攻」ごとに受入可能な最大人数(「学域」の規模、「専攻」数、クラス数に応じて変動)を設定し、その人数までは第1志望の学生を自動的に受け入れます。初年次教育によって希望に多少の偏りが生じたとしても、面談等を通じたきめ細かい履修相談により、例年、学生の99%以上が第1志望の専攻に所属することができています。

私たちが「学域」制度で創出しようとしているのは、人類が築きあげてきた人文学を基礎から学び、しっかり身につけるとともに、それを未来につなげる〈場〉にほかなりません。「学域」は、2回生以降に所属する「専攻」で高度な学問を学ぶための準備を丁寧に行う〈場〉として設計されており、「専攻」もまた、そこに所属してからも複数領域の学問に触れつつ新たな知の創造に参加し、それを国際的に発信していくための〈場〉となります