留学

留学で得た「再翻訳」

渡邉 龍弥

留学先UBC/ブリティッシュ・コロンビア大学

皆さんは、「留学によって得るもの」と言われると何を想像しますか。私の場合、それは「再翻訳」でした。高校から国際科に通い、英文学や海外文化に親しんできた私にとって、好きなものを学ぶことのできる英米文学専攻は非常に恵まれた環境でした。学生生活の中で、さらに言語としての英語への理解を深めたいと思い、カナダへの留学に至りました。留学は自分の見識を広げてくれただけではなく、学びとして扱っていた英語を生活言語とすることで、自分の日本語的思考を英語的に見つめ直すという「再翻訳」のような考え方をするようになり、ひとつひとつの英文の中に込められたニュアンスが理解できるようになりました。この体験は、英語話者の考え方を知る貴重な機会となり、私の留学における一番大きな成果になりました。英米文学を学ぶ皆さんには、留学で得るものがひときわ大きくあるはずです。少しでも興味があるという人はぜひ一歩、踏み出してみてください。

多様な文化、価値観に触れたバスク留学

井川 瑤子

留学先バスク大学

バスク大学 文学部の建物

私はスペインのバスク大学へ留学しました。スペイン語に興味があったこと、またバスク地方の独特の文化、言語、歴史を学んでみたい、という思いから留学を決断しました。

現地ではバスク語、スペイン文学、バスクの歴史美術といった授業を受けました。理解が難しく、友人に助けてもらうこともありましたが、新たな学びの連続で、充実した毎日でした。ぺロタというバスクの伝統スポーツを体験したり、伝統的なお祭りに参加したり、地元の人たちと交流をし、多様な文化、価値観に触れることで自分の視野が広まりました。また、寮からシェアハウスに引っ越しをして、いろいろな国籍の人と過ごし、多くの出会いがありました。学校でのストライキ、様々なデモを目の当たりにして、より社会問題に関心を向けるようにもなりました。

留学前は不安もありましたが、スペインでの学びと体験は私の中で価値あるものでした。立命館では、他学部受講も可能ですし、多くの留学プログラム、サポート制度があります。英米文学に加え、多様な学びに触れ、充実した学生生活を送ってください。

国際教育センター