学部長挨拶

総勢112名の教員による、多彩な人文学へのアプローチ。

 文学部で学ぶ分野をまとめて表現すると「人文学」(あるいは「人文科学」)ということになるでしょう。立命館大学文学部では、哲学、文学、歴史学、地理学といった伝統的な学問を大切にしつつ、国際化や学際化といった現在の社会の動きに合った取り組みにも積極的に挑戦し、現在7学域17専攻という極めて多様な学問領域を有しています。その広い学問領域の全ての底に共通して流れているのは、「人間の本質とは何かを考える」という根本的な問題提起であろうと思います。様々な学問の基盤とも言うべき人文学は決して軽視するべきではない、極めて重要な学問であると思いますし、グローバル化が叫ばれる現在、実はこうした人文学の重要性がより高まっていると私は思います。

 立命館大学文学部は90年におよぶその歴史の中で、人文学における非常に多くの学問領域を擁する日本有数の文学部として、日本のみならず、東アジアを中心に世界的にも注目される存在へと発展してきました。また2012年度からは「学域・専攻制」をスタートさせました。1回生次には大学教育や各学域の基礎、そして大学での研究の仕方を習得し、2回生から専門の学びにシフトするというこの制度によって、より学生の皆さんの意欲に沿うことのできる学部になったと考えています。

 また、立命館大学文学部は、専攻教育のみならず専攻横断型のイノベーション副専攻(デジタル人文学、英語アドヴァンスト)や、インターンシップ教育の充実を図ってきました。さらに、韓国、中国、マレーシア、ハワイ、イタリアでのエリアスタディプログラムの展開など、人文学教育の国際化を推進してきました。さらに2011年度から2015年度まで文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択された「キャンパスアジア・プログラム」のパイロットプログラムは、日中韓3ヵ国の言語や文化などを日中韓3ヵ国の学生が共に学ぶプログラムですが、2017年に行われた最終評価でSという最高の評価を頂きました。2016年度からは常設化されたプログラムとして、新たな「キャンパスアジア・プログラム」を展開しており、第2期の文部科学省「大学の世界展開力強化事業」にも採択され、アジアの人文学に秀でたグローバル人材の育成に取り組んでいます。

立命館大学文学部長

上野 隆三