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2017.09.21

言語コミュニケーション専攻卒業生(伊田吏佐さん) 社会言語科学会において研究大会発表賞を受賞

 このたび、本年3月に文学部言語コミュニケーション専攻を卒業した伊田吏佐さんが、社会言語科学会の第40回研究大会(2017年9月16・17日大阪開催)において、第39回大会(2017年3月18・19日東京開催)での研究発表に対する表彰として研究大会発表賞(第17回)を受賞しました。

 この学会は言語・コミュニケーションを人間・文化・社会との関わりにおいて取り上げ、そこに存在する課題の解明を目指すことを目的として設立されたもので、年会中の研究発表を行った若手の研究者の中で、特に優れた口頭発表やポスター発表を行ったと認められる発表者2名に研究大会発表賞が贈呈されます。これまで17回の大会で32名が本賞を受賞しましたが、学部生で受賞したのは学会史上2人目の快挙です。

 伊田さんは、文学部の卒業研究として、ナラティブ(=物語ること)としての「怪談」の特異性に着目し、怪談の語りにおける特徴的なハンドジェスチャーを分析してきました。特に、語り手である怪談師が聞き手を怖がらせるという目的を達成するために、ジェスチャーの2つの視点である「登場人物視点」と「観察者視点」がどのように使い分けられているかを考察しました。その結果、怪談において怪談師は、「語り手」「怪異」「体験者」「その他の登場人物」といった複数のキャラクター役割をそれらの間の相互行為に基づいて切り替えながらジェスチャー視点を選択していることを明らかにし、その成果を学会発表として結実させました。

 この研究は、語りによって提示される複数の世界に応じたジェスチャー視点の役割を明らかにすることを通じて、特に、語り手が聞き手をどのように物語世界に没入させるかという認知的な仕掛けの存在を示唆している点で、これまでのコミュニケーション研究に認知科学的な視点から新たな発展をもたらす可能性を示しているものです。今回受賞した最も大きな理由は、「怪談」というこれまで学術的に研究されることがほとんどなかった対象をつぶさに分析し、こうしたコミュニケーションにおける参与者の相互行為と認知プロセスの不可分な関係を明らかにした点にあります。

下記に伊田さんの受賞コメントを掲載させて頂きます。

 この度は思いがけない表彰を賜り、大変嬉しく思います。卒業研究に取り組んでいたあの頃を振り返ってみて、本当に大切だったと思うのは、とにかくなんでもいいからまず手をつけてみるという研究姿勢です。その分析から得られたことを元に新たな仮説が生まれ、その仮説の検証時にまた新しい着目点が生まれてきます。このお陰で、一点だけに絞らず視野を広くもって研究に取り組めたのだと思います。そして、何か困ったことがあったり行き詰った際に、指導教員である岡本雅史先生を始めとした優秀な先生方に気軽に相談できたことも、今回の成果に繋がったのだと強く感じています。改めて皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

      <授賞式>     <受賞した伊田さん(左から2番目)>



2017.09.14

【文学部特別公開講義】「茶の文化」を開催



 9月13日(水)に、衣笠キャンパスにて【文学部特別公開講義】「茶の文化」を開催致しました。

 本講義は夏期集中科目「茶道文化演習(L)」の授業において、千玄室先生(茶道裏千家15代・前家元)の講義を特別公開講義として、受講生以外の方にも公開させていただいたものです。

 ご講義では、「茶の道」の神髄について、古代以来の大陸との関係性や、日本文化が形成された経緯をふまえつつご説明いただきました。
 「和」、「情」といった日本人が目指し大切にしてきた「思いやり」の心の重要性が、『万葉集』における舒明天皇や額田王の歌などにも触れられるなかで強調されました。
 特に、千玄室先生のご経験に基づく、茶の道を追求すること、その深みを知ることの意義についてのお話は、今日の社会が抱える大きな問題にいかに対応していくべきか、その姿勢を考えさせられるものでした。

 今後も文学部から様々な取り組みを実施したいと考えていますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


2017.09.07

【文学部特別公開講義】「華道文化論」を開催


 94日(月)に、衣笠キャンパスにて【文学部特別公開講義】「華道文化論」を開催致しました。

 本講義は夏期集中科目「華道文化演習(L)」の授業において、池坊専好先生(華道家元池坊 次期家元)の講義を特別公開講義として、受講生以外の方にも公開させていただいたものです。

 当日は、いけばなの歴史の概要をはじめ、池坊いけばなの「立花」「生花」「自由花」の3つのスタイルと、それぞれの型がもつ意味、その背景にある哲学についてお話ししていただきました。 

 913日(水)10001130には衣笠キャンパス創志館カンファレンスルームにて「茶の文化」と題し、千玄室先生(茶道裏千家前家元)のご講演を予定していますので、ご関心のある方は是非ご参加下さい。

 よろしくお願い致します。

2017.07.10

文学部 AO選抜「国際方式」入試を実施
~多様な外国語を学ぶ高校生が対象~

 立命館大学文学部では、国際教育カリキュラムや留学プログラムなどを複数導入しており、将来、国際社会で活躍できる外国語運用能力、異文化理解力や問題発見・解決力を備えた人材育成を積極的に行っています。
 語学力や国際交流経験を活かして、大学入学後、海外留学なども含めた文学部での国際的な学びを志向する高校生を対象に、特徴の異なったAO選抜「国際方式」入試を実施します!
 入試日程や出願資格については、それぞれの入試のパンフレット・入試要項をご覧の上、ぜひチャレンジしてみてください。
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8月5日(土)、8月6日(日)のオープンキャンパスにて新AO入試の説明会を実施!
文学部で国際的に学ぶ学生たちも参加し、皆さんの疑問にお答えします。
詳しくは、こちら

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AO選抜「国際方式(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語)」入試 

 英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語を学ぶ高校生の皆さんを対象とした入試です。基礎的な語学力を基に、入学後は、高度な外国語の授業や、各国の歴史や文化を学ぶ授業、海外への留学を通じて、各国の歴史や
文化の理解を深めていくことができます。
出願資格など詳細については、パンフレットや募集要項で確認してください。

紹介パンフレット

募集要項

  

AO選抜「国際方式(中国語・朝鮮語/キャンパスアジア)」入試

 中国語・朝鮮語の基礎的な運用能力を持ち、将来、東アジアで活躍したいという志向を持つ全国の高校生を対象とした入試です。本入試に合格された学生の多くは、日中韓キャンパスアジア・プログラムに参加します。日中韓キャンパスアジア・プログラムは3ヵ国共同の国際教育プログラムで、未来の東アジアのリーダーを育成することを目的としています。4年間のプログラムのうち参加学生は2・3年次の2年間に日本・中国・韓国の3ヵ国を移動しながら学びます。語学をツールに各国の歴史・文化・社会を理解し、東アジアを客観的・相対的に捉える能力を養えることが最大の特徴です。
 出願資格など詳細については、パンフレットや募集要項で確認してください。

紹介パンフレット

募集要項
 
  


AO選抜「国際方式(デュアル・ディグリー・プログラム)」入試

 デュアル・ディグリー・プログラムとは、立命館大学と海外の大学の両方において定められた卒業要件を満たすことにより、両大学の二つの学士号(学部卒業資格)を取得することができるプログラムです。立命館大学文学部では、国際文化学域(英米文学専攻)およびコミュニケーション学域(国際コミュニケーション専攻)の学生を対象とした、アルバータ大学Faculty of Arts(人文学部)とのDUDP があります。アルバータ大学で開講されている、本学の文学部と親和性の高い科目に加え、本学にない多彩な科目の受講を通じ、両大学で取得した単位の中から単位互換を行なうことで、最短4年半で日本とカナダの2つの学士号(卒業資格)を取得できるプログラムです。本プログラムを通して、卒業後に広く世界で活躍する基盤を築くことが出来ます。

出願資格など詳細については、パンフレットや募集要項で確認してください。
・紹介パンフレット
・募集要項PDF

 

2017.03.07

2017年度特別入試合格者の皆さんへ、入学前課題の講評を公開します

2017年度入学前課題講評

特別入試合格者を対象とした、学域別の入学前課題についての講評を公開します。
課題を提出の学域の講評を読み、自分の提出した課題と照らし合わせるなどして、自分の課題を振り返ってください。
また、授業開始までの期間を利用して、入学後の学びにむけて読書・学習を継続してください。

・人間研究学域

・日本文学研究学域
・日本史研究学域
・東アジア研究学域
・国際文化学域
・地域研究学域
・コミュニケーション学域

2017.02.13

文学部心理学専攻 卒業論文ポスター発表会を開催

■会場の様子
 1月25日(水)、立命館大学アカデメイア21(国際平和ミュージアム)内の中野記念ホールにおいて、文学部心理学専攻の学生による卒業論文ポスター発表会を開催した。

 この発表会は今年で14回目になる。卒業論文を提出した学生一人ひとりが卒業研究をポスターにまとめて来場者に発表する。来場者は大学や専攻の内外を問わず、卒業研究のテーマは心理学の基礎的な領域から応用的な領域まで幅広い。そのため、研究テーマの近い同じゼミの学生や担当教員だけでなく、領域の異なる学生や教員とも議論が行われる。発表者と来場者ともに多様な知見や見解に触れることができる。

 当日は、137名の学生がⅠ・Ⅱ・Ⅲの三つのセクションに分かれて発表した。他学年の心理学専攻の学生や教員、大学院生など,のべ96名の来場者が、真剣に発表を聞いて質問をしていた。学生と来場者が熱心に意見を交わしている姿が多く見られ、会場は活気溢れる様子であった。

■発表した学生の感想
“少年犯罪者の個人情報流出とメディアの関連性” を発表した福田瑞穂さん(文学部4回生)
「今回のポスターセッションは,非常に貴重な経験ができました。研究についてきちんと説明できるかとても緊張しましたが,改めて自分の研究を見つめ直すきっかけとなりました。ゼミの仲間や先生方が,自分の研究に興味を持ってもらえたことも嬉しかったです。その質問のおかげで新たな視点を得ることができ,勉強になりました。この気づきを忘れずに活かしていきたいと思います。」

“課題前の音楽聴取が作動記憶に与える効果”を発表した坂本勝彦さん(文学部4回生)
「ポスター発表は初めての経験だったので,とても緊張しました。大学4年間の集大成である卒業論文を,初めて聴きに来る人たちに分かりやすく,短い時間で伝えるのはとても難しく,苦労しました。しかし,今回の発表を通して,他者に伝える力・技術を身に付けることができたと思います。とても良い経験ができたので,今後の人生に活かしていきたいです。」

■優秀発表賞受賞者 
セクションごとに発表者と来場者による優秀発表賞の投票が行われ、下記の3名が受賞した。
セクションⅠ・・・越川 晶子さん 「反事実的思考としての後悔の生起抑制と認知資源の影響」
セクションⅡ・・・西本 拓眞さん 「好みのBGM聴取中の単純課題と複雑課題における作業効率の違い―ロック心性の違いによる比較―」
セクションⅢ・・・升山 顕耀さん 「心理学における禅研究の意義の再考―半構造化面接法を用いた座禅経験者の禅観比較から―」



全体の様子



発表の様子


2016.12.20

立命館大学心理学専攻 2016年度卒業論文 ポスター発表会のご案内

下記日程で2016年度立命館大学文学部心理学専攻卒業論文のポスター発表会が行われます。会場では、卒論生が自分の卒業論文をまとめたポスターを掲示し、発表します。どなたでも当日入場無料でご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上、ご来場ください。

日時 2017年1月25日(水)
   10:00-16:00  (3セクション入れ替え制)
セクションⅠ 10:00-11:30
  発表ゼミ:藤,服部,山本,北岡,八木
セクションⅡ 12:30-14:00
  発表ゼミ:土田,廣井,林,中鹿,岡本
セクションⅢ 14:30-16:00
  発表ゼミ:東山,土田(宇都宮),サトウ,谷・尾田,矢藤,星野

場所 立命館大学 衣笠キャンパス 
   アカデメイア21・中野記念ホール
アクセス http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/info/access.html
入場料 無料

お問い合わせ 立命館大学文学部心理学研究室
  〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
  電話: (075)465-7881 (内線3471) 
  Fax: (075)465-7882 (内線3472)

2016.09.09

【Campus Asia Program】文部科学省平成28年度「大学の世界展開力強化事業」に同事業2期連続で採択

立命館大学文学部が平成23年度より取り組む、日中韓共同運営移動キャンパス「キャンパスアジア・プログラム」が、文部科学省平成28年度「大学の世界展開力強化事業」に採択されました。平成23年度の同事業から2期連続の採択となります。今後も、キャンパスアジア・プログラムのさらなる充実と発展に向けて取り組んで参ります。

関連ページ
・立命館大学:http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=380
・キャンパスアジア・プログラム:http://www.ritsumei.ac.jp/campusasia/
・文部科学省:http://www.jsps.go.jp/j-tenkairyoku/kekka.html

2015.11.19

ノンフィクション作家・吉岡忍氏を迎え、第2回日本ペンクラブ・立命館大学共催セミナー「電子出版時代の言論・表現の自由」を開催

11月14日(土)、衣笠キャンパスにて、日本ペンクラブと立命館大学文学部の共催により、第2回セミナー「電子出版時代の言論・表現の自由」が開催された。会場には雨にもかかわらず、学内外合わせて約80名が来場した。

 第1部では、日本ペンクラブ専務理事でありノンフィクション作家でもある、吉岡忍氏による基調講演が行われた。吉岡氏は「特に言論統制などのある国において、電子出版は言論・表現の自由を拡大している」という電子出版の利点に加えて、浮かび上がる多数のデメリットについても述べた。例えば、第三者が誤字脱字や引用の誤りなどを確認する校閲が行われないことによって、文章の正確性が損なわれてしまう信用性についての問題が述べられた。更には、表現の規制についての問題も議論された。電子出版においての検閲者はコンテンツを配信する企業であるため、企業の意向一つで配信されるか否かが左右されてしまう。以上の問題点も見通した上で、吉岡氏は「電子出版のおかげで表現の幅が広がるというのは、まだ可能性の段階に留まっている」と述べている。そして電子出版の利点の一つとも言える情報入手の手軽さについて言及し、「知識とは、情報を裏付ける様々な見聞や体験があって初めてものとなる。情報入手において最も使いやすい形を取った電子デバイスによる情報は、知識を得るための読書体験をどのように形作ることができるのか、まだ問われていない」と締めくくった。
(吉岡忍氏の講演の様子)
 第2部では、吉岡氏の他、日本図書館協会「図書館の自由委員会」委員長の西河内靖泰氏、中西印刷株式会社専務取締役の中西秀彦氏をパネリストとし、湯浅俊彦・文学部教授の司会のもとトークセッションが行われた。ここでは神戸連続児童殺傷事件の加害男性が執筆した『絶歌』の話題が取り上げられ、図書館が保証する国民の知る自由や、電子書籍の活用による閲覧制限やラベリングの有用性が議論された。吉岡氏は「問題とされたものも、電子化などを用いて永久に残すべきである。ダメなものはダメとした上で、それでも読める状態を取っておくことが大切である」と述べている。また西河内氏は「図書館は知的自由を守る使命がある。問題が多く厳しい時代ではあるが、立ち向かうための手段も多くある」と図書館の書籍の電子化の活用も視野に入れて見解を述べた。聴講者は皆熱心に議論に耳を傾けており、セミナーは大きな拍手の元、閉幕となった。
 (パネルディスカッションの様子)
 なお、立命館大学文学部は今後も日本ペンクラブと共催で、このようなセミナーを開いていくことを予定している。
文:龍見明日香(文学部言語コミュニケーション専攻3回生)
 (会場には学生が来場多数)