ゲストスピーカー

2015年11月8日(日)

経営政策
濱田 初美 教授
ゲスト
株式会社P&Eディレクションズ 代表取締役
島田 直樹

成長市場を見極め、成長企業を読み解く

講義風景1 立命館大学経営大学院(RBS)は、P&Eディレクションズの島田直樹氏を招聘し、経営政策の特別講義を行った。島田氏は一橋大学時代、竹内弘高:現HBS教授に師事、MBAはMITスローン経営大学院で取得、アップル・コンピュータからBCGに転じ、ICGジャパンにMDとしてジョインされた後の2001年9月㈱P&Eディレクションズを創業、協業型モデルで戦略立案と実行を支援、顧客が成果を出し成長することを請け負うというビジネスモデルを採用されている。講義当日の内容を、出席した院生のレポートより紹介する。

 企業の成長は、揺籃期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期と遷移する中で、永続的に発展するには、揺籃期や成長期にある市場をおさえて事業モデルを構築することが欠かせない。従って、企業は、顧客動向や時代を読みながら成長市場を特定し狙っていく必要がある。高収益なくして企業の永続的成長は望めない。 重要なことは「成長市場を他社より早く見つけ × 早く足場を築き × 成熟とともに面を拡げる」という3点確保だ。スピード感が重要であり、M&Aやアライアンスの手法をとることも有効となる。既存事業が成長期ではないとしても直ちに撤退するのではなく、軸足を置きつつも、流れを読んでの「ピボット展開」で成長市場を取り込むことが肝要である。

 成熟市場であっても、社会環境や顧客ニーズの変化を的確にとらえたり、新需要を開拓することで特定分野の商品群が成長市場を形成している場合がある。一見成長していると思いがちな新興国についても、日本とASEAN10ヶ国のGDPを比較した場合、2025年には追い越されるが、現時点では日本が約2倍であり、海外が成長するとはいい切れない。

講義風景1 常に内外にアンテナを張り、情報収集分析し、考えて考える、そして必要に応じて外部の力を利用することで成長市場は発見できる、あるいは創出することができる。企業は「適社生存」である。成熟期にある企業こそ、スピーディーかつ的確な成長市場の見極めと参入が重要であることを強く実感した。(a・k)

 出席した大半の院生から活発な質問が相次ぎ、興奮さめやらぬうちに講義は終了した。終了後、島田先生を囲んだ懇親会においても活発な意見交換が行われた。
以 上