ゲストスピーカー

2016年1月24日(日)

商品開発
鳥山 正博 教授
ゲスト
株式会社ズノー
高瀬 真尚

メガヒットを生み出すための7つの法則

講義風景1 高瀬真尚氏は「開運!なんでも鑑定団」「行列の出来る法律相談所」「めざましテレビ」「料理の鉄人」等で有名な放送作家であるが、テレビ番組の企画開発のみならずウェブプロモーション事業・クイズ素材の提供事業・電子的入札のプラットフォーム事業を興すなど多面的に活躍している。

 現在、世界に通用する日本発の「商品」としてハイテク製品と並んでコンテンツが挙げられるようになったが、テレビ番組フォーマットは世界から買い付けられるという意味では、高瀬真尚氏のコンテンツはそのハシリであった。まさにそのような「商品」の企画開発の場にあっていかに長続きする「メガヒット」を生み出すかについて30年余考え続けて来たことのエッセンスを「メガヒットのための7つの法則」として語っていただいた。

 第1が「宿題の法則」である。「面白い企画を持って来てください」という宿題を出してはいけない。そうするとかつて面白いと思った企画に似た企画を持ってくるからである。そんな企画はもはや誰もが聞いたことがある「枠」内の発想なのだ。ではどうするか。その一つが「ありえない会議」である。ありえない旅の企画しか持ってきてはならない。その縛り一つで簡単に「枠」を跳び越えることができるという。体内を巡る旅、クジラに乗って太平洋横断、陛下と行く那須の旅・・・この中から新しい企画が生み出される。
他にも「悪口会議」「本屋カフェ会議」等興味深い方法が紹介された。

紙幅の関係もあり、あとは法則名を紹介するにとどめるが、
講義風景1  第2が「のり弁当の法則」
 第3が「母ちゃんに30秒の法則」
 第4が「お楽しみはこれからだの法則」
 第5が「名付け親の法則」
 第6が「アンチキャラクターの法則」
 第7が「日本人は定番が好きの法則」である。
これらの法則名は軽いが実はそれぞれに相当深い。

 これらの法則を伝えるために誰もがおなじみのテレビ番組やタレントの例が次々と繰り出されるため、皆、グーっと引き込まれ、あっという間の講義であった。また、今後のメディアについての見方も非常に深く、人々のネットメディアの使い分けについて単に概念的に分けるだけでなく自ら実証し、モバイル向けコンテンツ・動画広告・健康機器との連携等具体的に次の時代の方向性の仮説を持ち、テレビというよりはメディア全体、とりわけ新しくこれから出てくるものも含めた全体の中で勝負をしてゆく覚悟を感じるものであった。受講生も分野違いながら身を乗り出して聞いていた。