ゲストスピーカー

2016年5月29日(日)

パーソナルファイナンス
三好 秀和 教授
ゲスト
マスミューチュアル生命保険株式会社 代表取締役社長
井本 満

日本経済 金融業会の変遷とパーソナルファイナンス

講義風景1 井本氏はマスミューチュアル生命の代表取締役社長である。マスミューチュアル生命は、マスミューチュアル・フィナンシャル・グループの一員として2001年にスタートした、日本では新興の外資系生命保険会社である。しかし、米国では1851年設立と歴史は古く、運用資産も6,420億ドル(2015年12月末時点)を超える、国際的、多角的、成長指向型の金融サービスグループである。名前にもあるとおり、相互会社である。

 今回の授業レポートの中間発表会を実施し、井本氏からは、金融機関の経営者としてのコメント、さらに質疑応答に対応いただいた。「パーソナルファイナンス」では2つのレポートを課している。1つはライフプランニングとその改善策であり、もう一つは実践的な課題だ。今年は金融機関の特徴を、実際の店舗を巡って比較検討し、評価するものだ。生保、証券、都銀、地銀、信用金庫、信託の6つである。受講生からの発表、質疑応答に、真摯に対応されていた。

 また、後半の90分では、これまでの社会経済状況と金融機関の変遷を紐解きながら解説された。昨年同様、受講生は歴史に学びながら現状を分析し、将来を展望するためのポイントを学ぶことができた。井本氏は大学卒業後に渡米、米国でMBAを取得後、証券会社で辣腕を振るい、日本の証券会社がラップファンドを開始するにあたり外資系証券と提携したとき、ジョイント会社のトップとして帰国、ラップファンドを日本に定着させた貢献者でもある。その後、損害保険が生命保険事業を開始するとともに、共同社長に就任、その後、映画ファンドを成功させるなど、華麗な経歴を持つ。時代の変化をどのように把握しどのように対応すべきか、自己をコントロールすべきか、院生の学びに役立つ授業であった。

 私の「パーソナルファイナンス」のゲストとして講義いただく意図は、単に社長だからではなく、金融のイノベーターとして、その原動力がどこにあるのか、人生哲学を受講生に感じてもらいたいためである。

 刺激的な授業はその後の膝を交えた懇親会へと引き継がれた。受講生にとって有意義な授業であったことに感謝したい。