ゲストスピーカー

2014年7月6日(日)

ファイナンス
三好 秀和 教授
ゲスト
アサヒビールホールディングス社友
平木 健二郎

アサヒビールの軌跡

 平木氏はアサヒビールの元常務取締役で現在は社友である。
アサヒビールがV字回復した村井、樋口、瀬戸社長の三代にわたり仕えてきた経験を語り、これからの時代を生き抜く受講生のためにエールを贈る講義であった。

 かつて大日本麦酒として独占的なシェアを誇ったが、戦後の独占排除の政策からGHQによってアサヒビールとサッポロビールに解体される。その後、かつての2位のキリンビールがラガービールで圧倒的なシェアを誇るようになる。
資産切り売りで凌いできたアサヒは社内では危機感がなくやがてシェアは1桁に低迷することになる。

 1桁のシェアは販売店にとって商品を置いておくことに必要性を感じない会社となったことを意味した。営業現場にいた平木氏はその意味を深く刻むこととなる。このような中、住友銀行でマツダの再建に取り組んだ村井氏が社長に就任する。
平木氏は東京支店総務課長であった。村井氏は社内の意識改革、組合政策、そして、品質管理としてTQC活動に取り組み、その後の躍進の基礎を創った。次の樋口社長時代、平木氏は秘書室長として一点集中の商品開発、営業・物流においてもシェア重視の経営を実践した。この方針は瀬戸社長の顧客重視の鮮度管理と引き継がれる。

 授業の最後に受講生にビジネスマンとしての人生を振り返り、「成功体験が足かせとなる」ことや「事の成るは成る日に成るにあらず」といった人生訓を披露されエールを贈った。