ゲストスピーカー

2015年7月17日(金)

商品開発
鳥山 正博 教授
ゲスト
日本コカ・コーラ株式会社 経営戦略本部
コンシューマー&コマーシャルナレッジ&インサイツ バイスプレジデント
大嶋 バニッサ

コカ・コーラにおけるイノベーション

講義風景1 今回のゲスト講師、日本コカ・コーラ株式会社 経営戦略本部 コンシューマー&コマーシャルナレッジ&インサイツ バイスプレジデント 大嶋バニッサ氏はニュージーランド生まれだが見事な日本語の講義であった。

 本日のテーマはコカ・コーラにおけるイノベーション。骨子は以下の通り。

 消費者の夢の実現を助けたり恐れを無くせば消費者は買ってくれる。それをどう新たに実現するかがイノベーションであり、イノベーションには3つのタイプがある。
1)消費者ニーズに着目したもの
2)市場の波に着目したもの
3)技術的なブレークスルーに着目したもの

 イノベーションには改善に近いものからラディカルなものまでいろいろある。アップルはラディカルなイノベーションを次々とやっているように見えるがよく見ると単にカラーバリエーションを拡大したりちょっと小さくしたりという改善等も上手く組み合わせて常時進化しているように見せている。また、世界初のものを生み出すばかりがイノベーションではなく、市場の波を読み「今なら普及する」と、一気呵成に実現するのもイノベーションである。

 イノベーションはキラーインサイトから生まれる。インサイトとはin(考えること)+sight(データ)である。ちなみにデータだけではインサイトとは言えず、データを見たら、What?(これは何?)So what?(だから何?)Now what?(それで何をするの?)という問で考え抜かなければならない。インサイトとは消費者インサイトのみならず、ビジネスインサイト(利益構造)、トレンドインサイト(流行)、ショッパーチャネルインサイト(購買の場)、技術インサイト等もある。インサイトをキラーインサイトとするためにはいくつも考える必要があり、考え続けるパッションと実現する社内影響力も極めて重要である。

 この基本メッセージをコカコーラゼロ、震災後の超省エネ自販機の開発、いろはすを例に繰り返し語り、メッセージ、ストーリー、パワーポイントの資料のつくり、立ち居振る舞い、圧倒的なエネルギー、あらゆる面で学生の心を鷲掴みにしていた。