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2017年度 第15回企業分析コンテストが開催されました

講義風景19月10日(日),2017年度の企業分析コンテストが開催されました。これは,授業「企業分析」(担当:奥村陽一教授・松村勝弘教授)のグループ・ワークとして,夏期休暇中の研究成果を発表するものです。今年も公益社団法人日本証券アナリスト協会理事の貝増眞氏を外部審査員として招き,社会人・学部卒業生・留学生からなる8チームが互いの研究成果について,プレゼンテーションを競いました。 

発表の舞台は,大阪いばらきキャンパスのC471教室。10数名の見学者が見守るなか,各チーム20分の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。発表順は,以下の通りです。

  1. 新たな収益の柱を模索している,「日立vsパナソニック」(学部卒業生チーム)
  2. 国内制覇を果たして無敵の,「ニトリホールディングス」(社会人チーム)
  3. コンテンツの収益化に手腕を振るう,「東宝・東映・松竹」(留学生チーム)
  4. 世界最大のアジア市場を深耕する,「ユニ・チャーム」(社会人チーム) 
  5. 世界と日本の市場から見た,「キリンvsアサヒ」(留学生チーム) 
  6. 知的財産の収益化で未来を開く,「タカラトミーvsバンダイナムコ」(学部卒業生チーム)
  7. 高収益ビジネスモデルへの転換を進める,「YAHOO!vs楽天」(社会人チーム) 
  8. 爆買いを機会に海外市場を視野に入れた,「小林製薬vsエステー」(留学生チーム)

講義風景1 分析対象企業は総て国内上場企業ですが,多くは少子高齢化の進む国内市場では高収益を上げることが難しくなっています。どの海外市場に出て何を提供するか,グローバル市場におけるポジショニングはどうかという問いかけが,ますます重要になっています。仮に,適切な「攻め」の戦略を選択していても,未だ未来への布石であり,必ずしも業績にはつながっていないという現状もあります。このような現状を,いかに上手くとらえ,いかに上手く描き,いかに上手く報告するかが,コンテストの焦点となります。

採点は,事前に提出した企業分析レポート(A4,30~50頁)が70点,発表当日のプレゼンテーションが30点の100点満点で行われます。上記教員および外部審査員の3名で採点しているので合計は300点になります。今年度の優勝は,ニトリホールディングスでした。同じSPAのファーストリテイリングとの対比や出店データ・人材育成データなどを活用したユニークな分析が,審査員全員の支持を得ました。第2位のユニ・チャームは,アジア市場のポテンシャル分析(ユニ・チャームにとっての環境分析)が秀でており,これが高く評価されました。第3位の日立vsパナソニックは,事業ポートフォリオの分析が優れていました。

夏期休暇の研究成果としながらも,開催日が昨年度より2週間ほど早まったため,事前提出のレポート作成に費やせる期間は1カ月しかなく,スケジュールの合間をぬって集まり,互いの研究の摺り合わせを行うには,格段の努力が必要だったと思われます。その分密度の濃いグループワークに取り組み,得がたい体験となったことと思われます。これを糧に,今後も,様々なプロジェクトに取り組んでいただきたいと思っています。