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2017年度「フィールドワーク」が開催されました

【講義の概要】

講義風景1  フィールドワークは、実際に都市観光商業の注目拠点を訪れ、観察することで「シティーツーリズム・マーケティング」の組立てやコンセプトを理解し、都市部におけるマーケティングとしての顧客像と提案する側の魅力を探ることを目的とする、RBSならではの授業である。


【講義レポート】

◇一日目◇
講義風景1  まずは、立命館東京キャンパスにおいて、担当講師の谷口正和㈱ジャパンライフデザインシステムズ代表取締役社長の講義から始まった。受講者は次々と出てくる新概念に戸惑いながらも、なぜ都市に着目するのか、メディアシティーとは何か、都市の生態系とは、シティーツーリズムとは、といった概念のシャワーを浴び、頭をフル回転させていた。また翌日からのフィールドワークのためにヒアリング・ビジュアルウォッチング・ソリューションメモといった方法論についてのレクチャーも受け、各人の想定テーマについての発表をし、コメントを受け、翌日以降に備えて一日目のプログラムを終えた。
 さて、頭が芯まで疲れた一日目の夜に待っているのが「ディナーディスカッション」である。レクチャーの熱が冷めやらぬ状態で乾杯すると、たちまちアクティブなディスカッションとなる。また、在東京の卒業生が駆けつけ、卒業生と在学生、社会人とストレートマスター、日本人学生と留学生が交わり大いに盛り上がっていた。これこそRBSが重視するネットワーキングの場と言える。

◇二日目◇
講義風景1  午前中はCOREDO室町について三井不動産の開発責任者からレクチャーを受けた上、自身の足で歩き自身の目で観察を行なった。ここでのポイントは、エリアデザイン・タウンデザインの視点、テーマ商業集積力の視点、テナントミックス編集の視点、ターゲットと人の流れの視点、歴史的都市形成の視点からリアルに学ぶと言うことである。質疑応答の中から浮かび上がったのは、三井不動産の日本橋再興にかけるコミットメントと、エリア組織が主で事業の縦割り組織は従と言う事業組織構造の必然性や、長期にわたる事業を管理するための人事的な工夫である。
 午後も同様に渋谷ヒカリエにて、東急不動産の運営責任者からレクチャーを受けた。ここでは渋谷の発展の歴史と、ヒカリエの今まさに大きく変わりつつある渋谷の青写真について、を総合的に学ぶ機会となった。

◇三日目◇
 この日は各々の設定した問題に沿って終日各々のフィールドワークである。今回はあいにくの台風であったが、テーマを変更した者、台風の中強行した者、など色々であった。

◇四日目◇
講義風景1  最終日は各々のフィールドワークについての中間発表である。最終的にはこの日のコメントを受けて期日までにレポートを完成させることになる。全容を紹介するのは紙幅の関係でできないが、タイトルをいくつか紹介すると「GINZA SIX」「医療モール」「公共スペースのゴミ箱事情」「下北沢の再開発提案」「韓国系化粧品店」「観光資源としての秋葉原」「築地と豊洲」「初めての観光客視点で見る東京の街の不便さ」「スカイツリーと街づくり」「駅ナカ」「風水で読み解く東京」・・・等である。各々が自らの興味関心から自分なりの問題を立てていることを垣間見ることができる。

 最後に最終レポートについての指示があり、3泊4日の長いような短いようなフィールドワークを終えた。

◇まとめ◇
講義風景1  このプログラムは都市のフィールドワークをすることで、現地現物の重要性に気づき、与えられた問題を解くのではなく、観察と感じることで問題を発見し、自ら考えを深めることの重要性を体感させるものである。総じて、通常のコースワークでは得られない貴重な体験であり、RBSの特徴ある授業として、本年度も多くの参加があった。