立命館大学国際平和ミュージアム開設10周年記念特別展

REQUIEM−インドシナ写真展 

戦場に散ったフォトジャーナリストたちの記録

会  期:2002年5月16日(木)〜6月13日(木) 休館日−月曜日

  会  場:立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール  

※お車でのご来場はご遠慮ください。

  開館時間:930分〜1630分(入館は16時まで)

            入場無料

主  催:立命館大学国際平和ミュージアム 

All photographs by courtesy of  Indochina Photo Requiem Project 

  写真展示点数:64

 

  〜特別展記念シンポジウム〜

マ:「現代の戦争とジャーナリズム」

  日  時:2002522日(水)13時〜16

  会  場:立命館大学衣笠キャンパス 以学館1号

   講  師:大空 博(立命館大学国際関係学部教授)ならびにアフガニスタン現地で取材した読売新聞社記者・カメラマンを予定

  コーディネーター:安斎育郎(立命館大学国際平和ミュージアム館長)

  主  催:立命館大学国際平和ミュージアム

  共  催:読売新聞社

 

  お問合せ:立命館大学国際平和ミュージアム

        京都市北区等持院北町56-1 TEL.075-465-8151 FAX.075-465-7899

       

 

<展示会趣旨>

フランスのインドシナ(ラオス・カンボジア・ベトナム)戦争がはじまった1946年から、アメリカが介入したベトナム戦争が完全に終結した1975年のサイゴン陥落までのあいだに、この地での報道カメラマン135名の死亡あるいは行方不明が確認されています。ベトナム報道のなかで負傷した二人のカメラマン、ホースト・ファースとティム・ペイジは、これら殉職者たちが遺した数千点におよぶ写真を鎮魂の意味をこめて収集しました。そこにはロバート・キャパ、ラリー・バローズなど今世紀を代表するフォトジャーナリストのほか、北ベトナム(当時)や、南ベトナム解放民族戦線で戦ったベトナム人の写真も紹介されています。さらに、日本人としてピュリツァー賞を受賞した沢田教一をはじめ、愛用のカメラに銃弾を受けながらも取材をつづけた一ノ瀬泰造、峯弘道、嶋元啓三郎などの作品もあります。

戦争報道カメラマンは、現場の目撃者として戦闘の最前線に立ち、レンズをとおして真実をつたえることを使命とします。そのことは時として兵士以上に危険に身をさらすことを意味しています。戦場という極限状態のなかで、人間の生と死を追いつづけ、戦争とは何なのかを問いつづけたカメラマン―かれらがみずからの生命と引きかえに写し撮った戦争の真実、それがこの写真展です。現在も世界各地で戦争はつづいており、この写真がとらえた「戦争の真実」は繰り返されているのです。「今」を生き、「明日」をになう若者たちに、戦場に散ったフォトジャーナリストのメッセージを受けとってほしいと思います。

(本特別展開催に合わせて、読売新聞社カメラマンが撮影したアフガニスタンの写真も数点展示する予定です)