ファティーマのオルゴール時計
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ファティーマのオルゴール時計

『このオルゴール時計は、わたしが1984年の春に、レバノンのパレスチナ難民キャンプを訪れたときに、そこの病院でいただいたものです。

わたしは、1982年の虐殺(ぎゃくさつ)事件(じけん)の時に撮影(さつえい)した場所をもう一度取材していました。シャティーラ・キャンプの道をへだてたところに、アツカ病院という病院があります。そこで、前日に女の子が射殺(しゃさつ)されたと聞きました。

ファティーマ、11歳。
彼女は2年前の虐殺事件で負傷し、この病院で治療をうけていました。おだやかな前日の朝、ベランダにでて、陽をあびていました。同じ部屋には、爆弾で記憶を喪失(そうしつ)した女の子と、全身不随(ふずい)になった男の子がいました。  そのとき、数百メートル離れた場所から、スナイパーが彼女を狙撃(そげき)したのです。 』
写真家【広河 隆一さんのお話し】

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