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卒業生に聞く

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《2000年 産業社会学部卒業》

岩本 暢さん

公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)

テレビ局での勤務を経て、2008年に公益社団法人日本プロサッカーリーグに入社。Jリーグの制度設計や将来的なプランづくりを担い、その実現に向けた協議・交渉を積み重ねている。

仕事とは、基本的に苦労が多いもの。逃げずに、正面から受け止めているうちに、やりたいことができるようになってくる。

僕が今いる企画部は、一言で言うと「何でも屋」。新しいことを企画し、進めていく部署です。中でもメインとなるのは、Jリーグを運営していくにあたっての制度設計や、将来的な発展を目指した中長期的な経営計画を示し、それを検証していくことです。

Jリーグが目指すものは大きく分けて3つ。私はよく「木」に例えています。まずは「枝を伸ばす」。常にアジアNo.1のサッカーリーグであり続けるために、どんな風にクラブチームを支えていくのかす。2つ目が「幹を太くする」ことで、クラブが安定した経営をするための仕組みづくりです。経営に関する目標値を設定し、それをクリアできるよう努力してもらうもので、ヨーロッパではすでに導入されている制度です。そして、3つ目が「根っこを広げる」。現在、Jリーグは2部制ですが、第3部をつくろうと考えています。こうした大きな構想を打ち出し、それを実現するための細かいルールづくりをしていきます。

新しい制度をつくるためには、いろいろな人に話を聞き、調整を繰り返さなければいけません。細部に異論はあっても総論には賛成してほしいなど、少しずつ進めていくしかない。ぜんぶ自分1人で考えてつくって、1人で進められればいいのですが、そんな仕事は一つもありません。

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仕事について聞かれた時は、素直に「大変ですよ」と言うようにしています。仕事のすべてを10とすると、9.4くらいまでがしんどいこと。でも、残りの0.6くらいが、花火が爆発したように楽しい。一つのイベントでも、終わるまではとにかくしんどい。準備も人とのやり取りも大変だし、当日の天気も気になる。それを一つ一つ片付けてやりきった後の打ち上げがものすごく楽しかったり。僕が今やっている仕事もいつかどこかで日の目を見るのでしょうけれど、それまでは基本的に苦労することばかりです。

よく学生にも話す機会をいただきますが、「逃げない」という言い方をしています。ドッチボールでも野球でも、ヘタに避けようとして当たり所が悪い方が痛い。それよりも覚悟を決めて正面から立ち向かっていく方がいい。そうするうちに、少しずつ自分のやりたいことができるようになってくると思います。

キャリアについて考える時は、大きな夢より、ある程度現実的な夢を描くようにしています。「3年後、自分はこんな仕事をしていたいな」と、3〜4年くらい先を思い浮かべる。そしてそこから逆算していくと、3ヶ月後・半年後・1年後に何をしておかなければいけないかが見えてくる。

自分が今のような仕事のしかたをしていたら、たぶんこうなるだろうと想像してみてください。それが自分のこれまでの生き方や仕事のしかたの延長線上にあればしっくりきているわけです。反対に、イヤならば働き方を変えればいい。そうやって考えたと時に初めて、自分がこうありたいという姿を描くことができる。そこへ進みたいのであれば、どうすればいいかを考えればいいと思います。

なんでもそこそこ身につけられますから。そんな4年間はなかなかない。かけがえのない時間にしてほしいと思います。

「入社から現在に至るまで」ライフチャート

入社直後に携わった大きなプロジェクトでの働きが高く評価される。その後しばらくは新しい環境に慣れるための日々が続き、仕事を覚えるのに比例して忙しさも増していく。そんな中でも任された仕事をこなし続け、現在はJリーグの将来構想に関わる重要な役割を担っている。

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