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卒業生に聞く

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《2010年 理工学研究科
情報理工学専攻修了》

宇多由美さん

ホンダエンジニアリング株式会社

2010年本田技研工業株式会社入社、2011年ホンダエンジニアリング株式会社配属。大学ではヒューマノイドロボットを研究。現在は、工場の量産ライン設備の企画・開発に奮闘する。

「ロボットしかない」という確信が、これからも自分を支えてくれると思います。

私にもこんなロボットがいたらいいなあ」。ロボットに興味を持ったのは小学生の頃のこと。親と一緒にいられない子どもたちとロボットの触れあいを描いたマンガが最初のきっかけでした。やがて将来はロボット工学者になりたいという夢を持つようになり、大学と大学院ではヒューマノイド(人間型)ロボットを研究。本田技研を就職活動の第一志望にした理由も、「アシモ」の研究開発をしたいという気持ちからでした。

ところが、入社したのはリーマンショック直後。その余波を受けて、例年は3ケ月間の工場実習が10ケ月間も続いたんです。体力的にもつらかったのですが、ここでものづくりの楽しみや大変さ、改善すべき点をたくさん見つけることができました。そして、何よりの大きな気づきは、工場で働くうちに自分の作ったものが人の手に渡って役に立っているという実感を得たことです。

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入社1年目の終わりに決まった配属は、「アシモ」を研究・開発する本田技術研究所ではなく、ホンダエンジニアリング。そこでは、ハイブリッド車のモーターやミッションを作る生産ラインの企画や、設備を構想する部署に配属されました。でも、ものづくりのためのライン設備もまたロボットですから、今までやってきたこととあまり変わりません。研究開発段階のロボット技術よりも、生産技術というロボットで、多くの人の役に立っていることに大きなやりがいを感じています。

仕事の中では、スペースに合わせたライン配置など、難しい条件に応えなければいけないこともあります。でも、ゴールを実現する技術や方法はいくらでも創り出せるはず。そのプロセスを考え、ゴールを達成することに楽しみを覚えていますね。また、工場実習を通して各地の工場の人たちと信頼関係をつくれたこともラッキーでした。一生懸命まじめにやっていた姿を覚えてくれていて、「この人の言うことなら」と設備導入の際も仕事をスムーズに進められています。

大学院時代は、研究の中で挫折を経験して、もうダメだと思ったこともありました。でも、挫折したことによって「私にはロボットしかない」というコアを見つけることもできたんです。捨てられないものがある限り自分はやっていける。その確信がこれからの自分をも支えてくれると思っています。

「入社から現在に至るまで」ライフチャート

第一志望だったホンダに入社。長期に渡る工場実習で疲れを感じながらも得難い同僚に支えられて乗り切る。ロボットに携われる部署に辞令が出てモチベーションが上がるが、震災により配属先社屋が半壊。再度工場実習に戻り、先行きに不安を覚える。しかし、3年目には量産ラインの工場導入に成功して達成感を得る。将来は、生産ラインを劇的に効率化するロボットの開発、そして社内ではまだ数の少ない女性の技術主任を目指す。

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