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立命館大学 春のオープンカレッジ 進路・就職講演会レポート

立命館大学キャリアセンターでは、
6月9日に3つのキャンパスで行われた春のオープンカレッジにおいて、
就職活動を控えた学生の両親を対象に、進路・就職に関する講演会を開催した。
ここでは衣笠キャンパスで行われたガイダンスの模様を紹介しよう。

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|  景気回復するも、「二極化」の傾向

講演会の前半ではまず、キャリアセンター副部長の山本昌輝文学部教授が2014年度の進路・就職実績や2015年度以降の動向に関する解説を行った。2014年度は、景気回復の影響を受け、大企業を中心に企業側の採用意欲が高まり、求人倍率が大幅に上昇。立命館大学でも就職決定率は95・7%となり、3年連続で上昇。いわゆる「リーマンショック」以降、最高の好成績となった。2015年度の求人倍率は1・73倍で、昨年度よりもさらに上昇しており、特に製造業の求人が伸びている。しかし、一方で学生の質を重視する傾向も続いており、しっかりとした準備が必要なことに変わりはない。

また、今年度から経団連が出した指針に基づいて就職活動のスケジュールが変更された。これにより、説明会などの採用広報が3月から、内定発表が8月から行われることとなり、全体的にスケジュールが後ろ倒しされた。これまでより就職活動の期間が短くなったものの、初期選考となるエントリーシートの締め切りが早まっているほか、経団連に加盟しない企業などが早々に内定を出すケースもあり、指針とは異なる実態も見られている。業界や企業によって選考時期に大きなばらつきがあり、優秀な学生の争奪戦になっている。こうした中、早々に内定が出る学生がいる反面、なかなか内定が得られず就職活動が長期化する学生もおり、二極化が進むことが懸念されている。

このため早い段階からインターンシップなどを通じて企業と接点を持つことを含め、しっかりと準備を整え、いつでも動けるように備えておくことが重要になる。山本副部長は「氾濫する情報に惑わされず、自分の意志をしっかり持って取り組んでほしい」と話した。

|  学生生活の充実が就職活動にも直結

その上で、キャリアセンターからのアドバイスとして、学生生活を充実させることの大切さを強調した。卒業時に実施するアンケートにおいて、学生生活が充実していた学生ほど、就職活動の結果に満足しているという傾向が見られる。企業が採用面接などで問う一番多い内容は、『学生時代にどんなことをしましたか』ということだ。その意味で、学生生活の充実は就職活動にも直結しており、それが満足度にも表れていると言える。それは何も特別なことではなく、正課に対して真剣に取り組み、基礎学力や専門性や教養を身に付けることで、自分自身を磨くことができる。最後に山本副部長は、「学生は本当に頭が下がるくらい頑張って就職活動に取り組んでいます。ぜひあたたかく見守ってあげてほしい」と、集まった父母に向けてメッセージを送った。

|  卒業生の就職活動体験談

後半は、昨年度の卒業生で、今年の4月から金融機関で働く若江優美子さんが、自らの就職活動をふり返る体験談を語った。若江さんが進路を意識し始めたのは2回生の終わり頃。当初は方向性を決めかねていたが、法学部の勉強が楽しかったこともあり、司法書士を目指そうと3回生の4月から予備校へ通うことにした。ところが、夏に参加した法務実習で、司法書士の仕事についてしっかりと理解できていなかったことに気づき、方針転換することに。インターンに応募しようとしたが、最初は業界すらなかなか決められず、インターンの面接試験に落ちることも多かったという。

就職活動を進める中で、若江さんは自己分析を通して人前で話すことや大勢の中で働くことが好きだと気づき、公共性のある職業に就いて使命感を持って働きたいと、4回生の4月からは金融機関を中心に受けることにした。迷い、悩みながらも最終的に現在の会社を選んだ際には、ワークライフバランスや、将来結婚や出産を迎えた時のことなども踏まえて決断した。

|  両親の存在はやはり大きい

当時をふり返ると、両親の存在はやはり大きかったという。「就職活動の最中は、周りの友達もみんながライバルのように見えて不安でした。それでも悩みを乗り越えられたのは両親と話していたからだと思います。私は自分から『今日の面接はこうだった』と話すようにしていました。自分だけで悩むより、話すことで次につなげたいと思ったからです。みなさんにもぜひお子さんが話しやすい環境をつくってあげてほしいと思います」。

若江さんへの質疑応答では、父母からも多くの質問が挙がった。両親からのサポートの中身やインターンシップに参加して良かった点、学生時代にやっていて良かったこと、モチベーションを保つ方法など、具体的な内容を問う質問に対して若江さんが自らの経験を踏まえて回答。集まった300名を超える父母は真剣に耳を傾けていた。

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