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【座談会】内定者が振り返る 就職活動で、大切にしたこと。(前編)

スケジュールが大きく変わった今年の就職活動。
その中で、自分の希望する進路を実現した先輩たちは、どのように考え、行動したのでしょうか。
自らの経験を振り返ってもらいながら、社会への第一歩を踏み出すにあたり、本当に大切なものは何か。
本音で語り合ってもらいました。

  • ◎聞き手:石原一彦

    政策科学部教授
    キャリアセンター部長

  • 芦田茂樹さん

    信託銀行内定
    法学部4回生
    (京都府出身)

  • 秦 隆裕さん

    重工業メーカー内定
    政策科学部4回生
    (京都府出身)

  • 吉戒冴香さん

    自動車メーカー内定
    生命科学研究科
    博士課程前期課程2回生
    (滋賀県出身)

  • 今薗史菜さん

    公務員(国家一般職)内定
    政策科学部4回生
    (熊本県出身)

自分にとっての「軸」の定め方。

石原
今日はみなさんに就職活動について振り返ってもらおうと思います。まずは、何を軸として就職活動を進めていきましたか?
芦田
僕は自分の人生の積み重ねと照らし合わせて、一番マッチする企業を選びたいと思っていました。その中で金融業界を選んだのは、大学での研究内容とつながるからです。また、海外留学を経験したこともあって、世界中に活躍のフィールドがあるかどうかも判断材料の一つにしていました。
今薗
私は大学入学以来ずっと「日本の国と国民を守る仕事がしたい」という強い思いを持っていました。日本全体に目を配る仕事ができるのはやはり国家公務員ですから、一般職を目指して勉強しました。民間企業も考えましたが、私には両立はできないと思ったので、国家公務員一本に絞り込んでがんばりました。
吉戒
私の場合は研究留学をした際に日本の技術レベルの高さを再認識したことから、日本のメーカー企業への就職を希望していました。その他、結婚した後も働きたいと思っていたので、そうした女性が働きやすい制度があるかどうかも重視していました。
僕も留学経験があったので、グローバルに働けるメーカーを志望していました。たくさんの人に関わることができ、社会への影響も大きい。それを軸にして就職活動を進めていきました。

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「社会」との出会いがもたらした成長とは。

石原
就職活動の前後では、自分自身にどんな変化や成長があったと感じていますか?
芦田
就職活動を通じてたくさんの社会人の方と対面し、いろいろな価値観を受け入れることを大事にするようになりました。自分の考えを伝える前に、まずは相手の話をしっかり聞くようにし、話し方も変わったと思います。大学の友人たちからも「就職活動をしてから社会人らしくなったね」とよく言われています。また、就職活動のために読み始めた新聞を、就職後のために引き続き購読しています。金融業界で働くためには、常に新しい企業情報を知っておくことが重要ですから。電車の窓からちらっと看板が見えた企業名にまで敏感になりました(笑)。
今薗
官庁訪問をした時に省庁で働く方たちのお話をうかがったのですが、私よりずっと強い思いを持って仕事をされていることに感銘を受けました。それ以前は「就職活動が終わったら好きなことをしよう!」と思っていたのですが、みなさんにお会いしてからはよりいっそう勉強に励むようになりました。勉強のやり方も変化していて、内定前は試験に合格することが目的でしたが、今は「身につけた知識をどう活かして働くのか?」を、常に念頭に置いて学びを深めています。
面接やグループディスカッションなどでは、限られた時間のなかで自分を伝えなければいけませんでした。そのため時間に対する意識が高まり、バイト先などでも合理的な時間の使い方をするように周囲に働きかけるようになりました。
吉戒
就職活動を通じて実感したのは、社会はたくさんの企業が関係し合って成り立っているのだということ。業界ごとに区別するのではなく、その間のつながりにも目を向けるようになりましたね。

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[芦田さん] たくさんの社会人の方と対面し、いろんな価値観を受け入れることを大事にするようになりました。

新採用スケジュールでどんな影響があった?

石原
ところで、今年の就職活動は広報活動開始が4月から、採用選考試験は8月からと、前年度より4ヶ月後ろ倒しになる新採用スケジュールが実施されました。苦労したこともあったと思いますが、みなさんはいかがでしたか?
後ろ倒しになったことで卒業研究をするための期間とどうしても重なってしまい、両立するのが大変でした。また、エントリーシートを提出してから面接までの準備期間が長くなったこともあり、その間のモチベーション維持が難しかったですね。気持ちの勢いが途切れてしまいそうになってしまって。
芦田
僕が志望していた金融機関は、面接の前にリクルーター面談を行う場合が多いんです。面接が始まるまで、毎週のようにリクルーター面談を受け続けるのは大変でした。また、真夏にスーツを着て面接に行くのも正直つらかったです。
今薗
公務員の場合は、新採用スケジュールの影響はあまりありませんでした。ただ、総合職や警察官の試験は、民間企業の日程に合わせて4月から5月に変更されていました。私は5月まで1年間の交換留学プログラムに参加していましたが、帰国後でも本命の一般職を含めてすべての試験を受けることができました。
石原
一部の企業では、8月以前にも選考を行っていたようですね。
吉戒
はい。私の本命企業の選考は8月からでしたが、友人の中には7月までに内定をもらったという人もいました。そのことに焦りやプレッシャーを感じることも正直ありましたね。

[今薗さん] 官庁訪問で、省庁で働く方たちが強い思いで仕事をされていることに感銘を受けました。

2016年3月卒業生の就職活動スケジュール変更とは?

2015年度から経団連の指針が改定され、学習機会や留学機会の保証などの理由から、採用広報活動の開始が3回生の3月から、また採用選考の開始が4回生の8月からと大幅に後ろ倒しになりました。しかし、この指針に沿わない企業も多く、企業の動きにばらつきが出たため、志望する企業の選考を待つかどうかを迷う学生も多く、全体的に就職活動が長期化する結果となりました。

※2017年3月卒業生の就職活動スケジュール変更は次のページをご覧ください。

【データで検証・就活スケジュール変更(1)】 エントリーシート提出は短く、少なく

就職活動スケジュールの変更に伴い、企業へのエントリーシートの提出は3月からとなりました。
エントリー期間が短くなった分、学生1人あたりのエントリー数は大幅に減少する結果になりました。
短い期間の中で目標を絞ってエントリーをしたことがうかがえます。

京滋エリアの月別エントリー状況モニター学生の月別エントリー平均合計

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