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アカデミック京都ウオッチング
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Aコース
青蓮院夜間特別拝観とライトアップ
天台宗の五門跡のひとつ青蓮院は、最澄、円仁をはじめ高僧の住居であったともいわれる名刹です。 池泉回廊式庭園や「霧島の庭」といわれる庭園の美しさでも知られます。今回はその庭の「夜の顔」を拝観。光の中に浮かび上がる様を楽しみました。
 
格式高い青蓮院門跡の野趣に富んだ池泉回廊式庭園が青いライトに浮かび上がる
一行が青蓮院の門前に到着したのは、秋の日もとっぷりと落ち、冴え冴えとした月が木立の合間に姿を現した頃。青蓮院は、天台宗の祖最澄が造った僧坊の一つ「青蓮坊」がその起源といわれています。格式の高い「門跡寺院」であることは、その見事な庭園からもうかがえます。

主庭は、相阿弥の作と伝えられる池泉回廊式。まず殿舎から庭を眺めた一同は、青いライトに浮かび上がった幽玄な景色に息を呑みました。小御所や華頂殿を見学し、庭へ。ろうそくの燃えるほのかな匂い、庭園内を流れる水の音を感じながら、「霧島の庭」や龍心池、竹林が光に照らし出される中を散策しました。

 
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料亭「六盛」名物で秋の味覚を楽しみご父母同士の親交をあたためる
青蓮院を後にし、老舗料亭「六盛」で夕食。2代目店主が考案した名物「手をけ弁当」を味わいました。桶を模したユーモラスな器に、彩りも鮮やかに盛り付けられた季節の料理の数々。一品ひとしなに京都屈指の料亭ならではの技が凝らされています。一同は、京都の秋を舌で楽しみながら、お子さまのこと、先ほど訪れた青蓮院の見ごたえについて、尽きない話に花を咲かせたのでした。
 
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7コース
文学部三枝先生と『古都』の舞台を歩く
川端康成の小説『古都』は、京都の代表的な2つの産業である西陣織物業と北山杉の林業が物語の背景にあります。 第7コースでは、作中の双子の姉妹の暮らしを追いながら、京都の街の昔と今を訪ねます。
 
(コース)織成舘>昼食(順正)>平安神宮>室町界隈・杉本家>たま妓
文学部三枝暁子先生が読み解く小説『古都』の世界と京都の産業
 室町の呉服問屋に拾われ、裕福に育った千重子と北山で林業を営む貧しい家に生きる苗子。異なる境遇で育った瓜二つの姉妹が偶然出会い、心を通わせつつも決して埋まらない溝を感じる。川端康成作の『古都』は、そんな物語です。 妹苗子が携わる北山杉の林業は、人工的な杉の育成が可能になった江戸時代中期に急成長し、明治半ばから「一本仕立」という杉作りが盛んに行われるようになりました。現在は木造建築の減少などにより、厳しい状況が続いていますが、最盛期においても過酷な労働条件のもとにありました。一方、姉千重子が育った室町は、呉服問屋の街です。そこで商われる西陣織物は図案作成から染め、織りに至るまで10数にも及ぶ工程をすべて別の職人が担当する分業制。それはすなわち1つの部門が潰れれば、全部門に影響するということを意味し、呉服産業が縮小する現代では、林業と同様苦しい局面にあります。

三枝暁子先生しかし『古都』においては、「室町」に生きる千重子と「北山」に生きる苗子の暮し向きの違いは歴然としています。作品を通して語られるのは、そうしたものを甘んじて受け入れようとする人々の「『分』をわきまえた美しさ」。こうした京都における産業と人・土地とが分かちがたく結びついたくらしについて考えながら、『古都』を読み直してみてください。

 
『古都』の舞台、西陣の織成舘で西陣織物の世界を鑑賞
この日は小説『古都』の中、姉千重子の暮らした西陣織物の世界に足を踏み入れた一行。三枝暁子先生に導かれて最初に訪れたのは、上京区にある織成舘(おりなすかん)でした。1936(昭和11)年に西陣の帯地製造業「渡文」が店舗兼住まいとして建てたもの。現在は西陣の伝統的な家屋「織屋建(おりやだち)」の特徴を残した館内を公開し、織物、能装束の展示などを行っています。館内に入ると、糸染めに適した良い水が出ることで知られた西陣の住まいらしく内井戸が目に付きます。棟は奥行きが深く、吹き抜けの高い梁の上に明り取りの天窓がついています。ご父母の皆さま は、町家の佇まいや、展示された色鮮やかな西陣織の能装束、帯をゆっくりと鑑賞しました。
 
名物の湯豆腐で体を温め平安神宮で物語の中に足を踏み入れる
続いて千重子一家も足を運ぶ南禅寺門前へと向かい、江戸時代より続く老舗「順正」に到着。名物の湯豆腐で昼食を取りました。立ち上る白い湯気の中から掬い上げる豆腐は、口の中でとろりと崩れる柔らかさ。ご父母の方々は、熱々の豆腐を頬ばり、冷えた体を温めました。

昼食後は疎水沿いを歩いて平安神宮へ。平安京を8分の5に縮小して復元された平安神宮の歴史的な背景について三枝先生の解説を聞いた後は、社殿の周囲を巡る神苑を散策。色づき始めた木々の間を歩き、尚美館や泰平閣の美しい姿に見入りました。泰平閣は、作中千重子が桜を見ながら渡る場面に登場します。渡り廊下に腰掛け、物語に思いを馳せるご父母の姿も見られました。

平安神宮
 
室町界隈を散策現代の京町家のさまざまなカタチを見る
再び室町界隈へと赴き、今も呉服関連の店舗が立ち並ぶ通りを歩いて「杉本家住宅」を訪ねました。1870(明治3)年に建造された杉本家は築137年と京都の町家の中でも最古の1つ。近年まで呉服商を営んでいたという家は、柱や梁にまで贅が凝らされ、往年の豊かな町家の暮らしが偲ばれます。「千重子が育った家もさもあらん」と、一同想像しながら見学しました。

旅の最後は町家を改装したカフェ「たま妓」で一服。『古都』の舞台を歩き、京都の産業や街の今昔を垣間見た1日に、ご父母の方々からは心地よい疲れと満足感の入り混じったため息が漏れました。

 
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インタビュー
 
楢野さんご夫妻(政策科学部3回生)大阪府
岡田さんご家族とご友人
(情報理工学部3回生)徳島県
楢野さんご夫妻
就職活動を控えた子どものことが心配で、父母教育懇談会に参加しました。昼間進路・就職についてさまざまなお話を伺って、夜は思い切り楽しん でいます。生湯葉など京都らしい食材が入った「手をけ弁当」がとてもおいしいですね。
岡田さんご家族とご友人
就職活動を始める息子のためにリクルートスーツを届けがてら、参加しました。青蓮院は庭園がとても広くて見ごたえがありました。いつもは息子 の通うBKCに行くことが多いので、今回、国際平和ミュージアムも初めて訪れ、感動しました。
遠山さんご家族(政策科学部2回生)大阪府
鈴木さんご家族(理工学部2000年卒業)愛知県
遠山さんご家族
近くに住みながらなかなか訪れる機会のない京都を今晩は存分に楽しんでいます。PCなどの情報機器や多様なプログラムなど立命館の豊かな学びの環境には非常に満足しています。息子には4年間で自立心を養ってほしいと望んでいます。
鈴木さんご家族
娘は立命館を卒業し、現在は奈良県で働いています。大学生活は非常に楽しかったようで、今でも「戻りたい」と言っているほど。アカデミック京都ウォッチングは、娘が卒業後も恒例行事の一つに。「大人の修学旅行」を満喫しています。
伊藤さん(右)(経済学部2001年卒業)秋田県
日下部さん(左)(理工学部1回生)愛知県
中川さんご夫妻(情報理工学部4回生)富山県
伊藤さんと日下部さん
日下部:初めて参加し、伊藤さんとも初対面で今日一日の旅仲間になりました。道すがら新入生の息子の学びについてもアドバイスを貰っています。

伊藤:子どもは卒業しましたが、このイベントへの参加を毎年楽しみに、京都を訪れています。

中川さんご夫妻
去年、初めてアカデミック京都ウォッチングに参加して大感激し、今年も楽しみにしていました。息子はゼミの研修旅行でアメリカへ行き、刺激 を受けたのか、大学院でもう少し勉強を深めるみたい。応援してやりたいと思っています。
小林さんご夫妻(文学部4回生)東京都
秋本さんご夫妻(産業社会学部1回生)兵庫県
小林さんご夫妻
娘は4年間、学際的なプログラムなども履修して、熱心に英語を勉強してきました。来春にはさらに学びを深めるべく大学院へ進学する予定です。 『古都』は大好きな小説。その舞台を三枝先生の解説を聞きながら歩けるなんて夢のようです。
秋本さんご夫妻
今日は非常に面白く京都の街を見て回ることができました。機会があればぜひ、『古都』のもう一つの舞台、北山へも行ってみたいです。息子には立命館大学の充実した教育環境を活用し、さまざまなことに貪欲に挑戦してほしいと願っています。
小林さん(政策科学部3回生)大阪府
姉 杉山さん 愛知県
柘植さんご夫妻(文学部4回生)愛知県
小林さんと姉の杉山さん
事前に『古都』を読んできたので、今日は先生のお話に「うん、うん」と頷きながら、とても興味深く聞いています。息子はテニスサークルに入り、大学生活を思う存分満喫している様子。もうすぐ就職活動が始まるので、少し心配です。
柘植さんご夫妻
教員を目指して勉強してきた娘。残念ながら今年は難関突破はなりませんでしたが、来年地元の高校で講師をしながら再チャレンジの予定です。 『古都』の作中、千重子が渡った泰平閣に座っているなんて、物語の中に入ったような気分です。
 
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