このプログラムは歴史都市京都の中でも、立命館大学衣笠キャンパスが位置する京都市北西地域に焦点を合わせ、人文学の視点からその特色や資源を再発掘するとともに、その活用の将来展望を地域とともに描くものです。この地に花開いた文化的伝統は、精神面、物質面のいずれにおいても今日に受け継がれていますが、地域が抱えるさまざまな問題もあって、広く住民が共有する現有資産となっていません。こうした問題に対処しうるのは、この歴史都市にあっては歴史的、地理的諸条件を深く検証する人文学的知の手法なのであり、これを担う文学部が、問題意識を共有する産官学地域連携組織「京都歴史回廊協議会」とともに具体的な教育プログラムを開発します。地域住民と学生がともに学ぶインターンシップを含む教養教育科目群は、文学部が組織を上げて取り組む地域貢献として、ややもすれば 現代社会と乖離しがちだったこの学問の担い手にも、新たな意識変革をもたらすでしょう。
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