大阪府立高校8校と立命館大学法学部との高大連携の実施について
                 
 

立命館大学法学部では、大阪府立の8高校と連携して、高校生のリーガルマインドや論理的思考力を養成するための講座(「高大連携法学基礎講義」)を実施することとなりました。
詳細は下記の通りです。

高大連携プログラム「高大連携法学基礎講義」概要

(1) 目的
 大学教員が高校生の教育に協力し、高等学校と大学が連携して高校生のリーガルマインドや論理的思考力を養成する教育を行う。
 基礎的で体系的な法律学の講義を立命館大学法学部が高校に提供することにより、高校生が法的問
題を考え、それを通じて、視野を拡大し、学ぶ意欲やリーガルリテラシーを獲得すると共に、法学へ
の関心を引き出し、進路選択の力の獲得に結びつけることをめざす。

(2) 対象高校
大阪府立の8高校
 吹田5校(千里高校、吹田高校、山田高校、吹田東高校、北千里高校)、
 寝屋川高校、富田林高校、鳳高校
* 大阪府立高校との連携の背景には、@立命館大学と大阪府教育委員会との間で高大連携の協定が締結されるなど協力関係が築かれていること、A吹田5校(千里、吹田、山田、吹田東、北千里)とは、2003年度、学校インターンシップの協定が締結され、本学学生のインターンとしての受け入れと本学教員による模擬講義も開催されていること、などがあります。

(3) 実施要領
@対象者:・高校1〜3年生。 
Aプログラムの時間数:1回50分の講義を8回行う
B実施日・開催場所:下表の通り。吹田5校は1ブロックとして開講する。
 C講義内容:
 ・ 今後あらゆる市民にとって必要となる、法的な物の見方や考え方を身近なテーマを通じて講義する。
 ・ 立命館大学法学部における導入期教育である「基礎演習」の内容を参考とし、
  高校生にふさわしい内容の講義とする。
 ・ 教員と生徒との対話を重視した、少人数制のクラスとする。
 ・ 講義は、教員による講義と受講生からのレポート提出、というサイクルで進める。


2005年度「高大連携法学基礎講義」一覧
会場 対象高校名 受講規模

講義担当者と
専門分野

講義日とテーマ

千里高校
(吹田5校
幹事校)

千里高校
吹田高校
山田高校
吹田東高校
北千里高校

10名〜
20名程度

佐藤敬二教授
(社会法)

6.11(土)「プロ野球選手のストライキは正当か」
6.18(土)「サラ金の利息は支払わないといけないか」
7.23(土)「景観を破壊するマンションを撤去できるか」
7.30(土)「人を殺すと必ず殺人罪で罰せられるか」
寝屋川高校 寝屋川高校

10名〜
20名程度

中村康江助教授
(商法)

「ちょっと気になる法律の話」
7.25(月)ドラえもんの権利を考える
7.26(火)「無断駐車金1万円也」本当に払わないといけないの?
7.27(水)少年犯罪と刑罰化
7.28(木)人を「裁く」ということの意味
富田林高校 富田林高校

10名〜
20名程度

吉田美喜夫教授
(労働法)
高橋直人助教授
(西洋法史)
本田稔教授
(刑法)

7.21(木)「家族のルール」
7.22(金)「権利の行使とその限界」
7.25(月)「売られる子どもたち」
7.26(火)「殺人事件のウラ側」
鳳高校 鳳高校

10名〜
20名程度

山田泰弘助教授
(商法)

「最近の企業関係事件から法的思考を体感しよう」〜ライブドアvs. ニッポン放送=フジ・サンケイグループ騒動、西武鉄道事件を法的側面から斬る!〜
6.4(土)〜ライブドアvs. ニッポン放送=フジ・サンケイグループ騒動@会社法・証券取引法の観点から
6.11(土)同A労働法の観点から
6.18(土)同B憲法の観点から
7.14(土)西武鉄道事件
計 4会場 8校 40名以上 40名以上