立命館大学
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2006年5月19日 立命館大学

映像学部の設置構想について


 立命館大学では、デジタル時代の映像コンテンツ産業を担う人材育成を目的として、2007年4月開設を目指して、映像学部の設置に向け取り組んでおります。その検討内容について、ご報告いたします。


1.設置の背景

 20世紀に発達したデジタル・テクノロジーは多くの映像表現を生み出し、その発展はいまだ急速な革新の途上にあります。映像は、コミュニケーション・ツールであると同時に、人々の精神に豊かさを与え、時として社会を動かし、国際交流を促進し、その国の文化力の指標となる芸術であり、更なる発展が見込まれる重要な文化産業です。デジタル技術による制作と流通の革新が急速に進む現在、映像コンテンツに関連する人材育成と産業振興は、諸外国と同様に我が国の重要な課題であり、高等教育機関はその社会的要請に応えていく必要があります。
 衣笠キャンパスのある京都は、我が国の映画とゲーム産業を生み出した活力をもつ歴史・文化都市であり、高い映像表現技術を蓄積してきた映像文化の発信拠点です。すでに、本学においても、産業社会学部や文学部、政策科学部、情報理工学部などの既存学部で様々な映像関連分野の教学実績があり、またアート・リサーチセンターにおいては、文理融合型の映像関連の研究テーマが高い社会的評価を受け、文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業である学術フロンティア推進事業、オープン・リサーチ・センター整備事業の拠点として選定され、21世紀COEプログラムにも指定されています。
 映像学部は、本学において蓄積されてきた映像および映像分野に関する教育研究の実績を踏まえ、映像表現に対する芸術的、人文社会科学的な理解と、今後も急速に進展するデジタル映像技術や情報ネットワーク技術に対応できる能力を備え、映像を文化的、産業的、地域振興的文脈において有益な社会的リソースとして利活用できる人材の育成を目指します。


2.設置構想の概要

(1)学部学科名称 映像学部映像学科
(2)開設計画 2007年4月(2006年5月文部科学省へ届出予定)
(3)開設場所 京都 衣笠キャンパス
(4)定員数 1学年150名を予定(4学年で600名)
(5)教員数 専任10数名を予定 客員教授等 多彩な人材で教員組織を計画中


3.基本コンセプト

(1)デジタル時代の映像革新に対応する人材育成

  • 技能教育のみでは得られない、豊かな教養と幅広い基礎知識を教育します。
  • デジタル映像技術による映像表現・加工・配信・流通の変革に対応した専門教育を行います。
  • デジタルとネットワークの時代に適応したプロデュース能力のある人材を育成します。

(2)総合大学のメリットを活かした文理融合型の映像教育

  • 総合大学としての教育実績を生かした文理融合型のカリキュラムを準備します。
  • スタジオでの映像制作実習、最新デジタル設備を駆使した映像作品制作を行います。
  • 長期インターンシップや企業連携による産・官・地域・学のコラボレーションを重視しています。

(3)京都から世界へ、新しい映像文化と映像産業の創出をめざす

  • 京都 太秦に残る映画の伝統、またゲーム産業を生み出した活力を遺伝子として引き継ぎ、新しい映像文化産業を生み出す拠点の役割を果たします。
  • アジアにおける映像研究教育の一大拠点として、世界に通用する映像プロデューサー、映像クリエイター、実務家、研究者、教育者の育成を目指します。


4.教育研究システムの特徴

(1)教育研究の分野

  • [Art] 映像文化に対する批評眼を持ち、映像メディア制作の能力を身につけるためのアート系教育
  • [Technology] 伝統的な映像制作手法を踏まえ、最新のデジタル映像技術を活用するためのテクノロジー系教育
  • [Business] コンテンツ産業の経営手法や文化経済の視点を持ち,映像マネジメントを理解・実践するためのビジネス系教育

(2)映像コンテンツと「学びのフィールド」

  • 教育研究の対象は、映画や放送等の映像に加えて、デジタルゲーム、バーチャルリアリティ、メディアアートなど双方向性のある映像コンテンツ全般です。
  • 将来の進路にあわせて学びをデザインする4つのフィールド、「映像文化」「映像制作」「映像プロデュース」「映像テクノロジー」を準備しています。

(3)実習重視とインターンシップの推進

  • コンテンツ産業や関連機関での長期インターンシップ、京都の撮影所等との交流・連携を図ります。
  • 4年間を通じて「実習」「演習」科目を配置することにより、作品制作を通じた実践教育を重視しています。


5. 卒業生の予想される進路

 映画関連企業、映像制作関連企業、テレビ局・新聞社等のマスコミ、広告・宣伝業界、印刷・出版業界、ゲーム関連業界、企業・団体・官公庁等の広報・文化事業部門、大学・高校等の教員など多彩な進路を想定しています。


6.アドバイザリー・コミッティ

 各界でご活躍の方々にアドバイザリー・コミッティとして映像学部開設のためのご助言とご協力をいただいています。また、包括的な基本提携合意を締結している松竹株式会社、松竹京都映画株式会社を始めとして、数多くの企業、機関、官公庁とのコラボレーションを図り、教育研究水準の高度化を目指します。


*2006年4月末日現在。内容は今後変更することがあります。