2006年5月2日 立命館大学
2007年度 産業社会学部改革の構想について
※2007年4月開設を目指して構想中。2006年7月届出申請予定。
●2007年度、産業社会学部を次のように改革します。
- 現行の2学科制から1学科5専攻制に再編します。具体的な専攻は、現代社会専攻、メディア社会専攻、スポーツ社会専攻、子ども社会専攻、人間福祉専攻です。
- 現行の学科教育を更に進化させ、教学領域の拡大と高度化を図ります。その中で、「小学校教員養成課程」を設置します。
1.目標・ポイント
(1)目標
- 現代社会において「学際性と専門性を兼ね備え、積極的に社会に働きかけていく人材の育成」を目指し、教学領域の拡大と学部構造の変更を行います。
(2)ポイント
- 「子ども社会専攻」の設置
- 小学校教員養成課程を設置し、少人数教育によって、学校インターンシップと学校ボランティアなども教学に組み入れながら、教員の資質として求められている幅広い視野と教養を持った教員養成を目指します。
- 「スポーツ社会専攻」の設置
- 「スポーツ社会」分野を強化し、「スポーツ社会専攻」を設置
- スポーツ経験のある学生を主眼に置きつつも、アスリート養成のみを目指すものでなく、スポーツあるいは余暇を文化としてとらえ研究する社会科学領域を扱います。
- 将来スポーツ産業やNPOで求められるマネジメント力を備えた人材の育成を目指します。
- 4年間を通じた少人数による小集団教育の実施
- 現在ある基礎演習および3回生以降の専門ゼミに加え、2回生小集団を新設し、4年間を通して小集団による丁寧な教育を行うとともに、小集団を基盤としたきめ細やかな履修指導を行います。
- アクティブ・ラーニングの充実・強化
- 制作ワークショップや自主企画学習、インターンシップおよびボランティア教育などの社会と連携した学びに加え、メディアリテラシー科目の学部共通科目化をはかり、実習、調査に関わる科目の充実を行います。
- ダブルメジャー制(学部内副専攻)の導入
- 「専門性」と「学際性・総合性」の調和を実現する仕組みとして、「ダブルメジャー制」を導入します。
- 導入期教育の充実
- 情報教育の充実・強化
- 社会調査の力を養成する教学の充実
- 新たな国際化の推進
- 施設設備の充実と教員増
- 小集団教育、情報教育、社会調査士課程、アクティブ・ラーニング等の強化による教学的充実をはかるため、以学館(産業社会学部基本棟)における施設・設備整備を行います(オープンパソコンルームの設置、メディア製作ラボ、スタジオの設置・増設等)。
- 約20名の教員増により教育の質的向上を目指します。
2.学部・学科構成と規模
(1)産業社会学部の構成
- 産業社会学部 (入学定員900名)
現代社会学科
*領域は学生の所属組織ではなく、科目群として提示します。
(2)1学科5専攻制にする理由
- 「専門性」と「総合化」「学際性」「横断性」との調和を実現します。
- 既存の人間福祉領域や小学校教員養成課程を置く「子ども社会専攻」も含めて5専攻を並列配置することにより、専攻間の協同・連携をしやすくし、横断的な学びを高度化します。
3.現代社会学科の各専攻のコンセプト
(1)現代社会専攻
- 社会形成領域、社会文化領域、環境社会領域の3領域で構成します。
- 現代社会の動態と構造を的確に把握する洞察力と論理的思考力の獲得を目指します。
- 社会構造改革や永続的な住みよい社会環境の創出、現代社会と文化に対する展望の獲得に向けた人材育成を行います。
(2)メディア社会専攻
- 社会とメディア、市民とメディア、メディアと文化の3領域で構成します。
- メディアを中心とした社会の諸課題を総合的に学びます。
- メディアの活動が持つ問題点や課題、社会の中で果たす機能を理解し、市民とメディアの新しい関係を探求します。
(3)スポーツ社会専攻
- 人文・社会学的素養をベースとしたスポーツ・マネジメント能力を獲得します。
- 公的セクター、民間セクター、ボランティアセクターの3分野からスポーツ・マネジメントを考察、福祉社会の展開に寄与できる人材育成を行います。
(4)子ども社会専攻
- 「子どもと社会」「子どもの社会」について、社会学をはじめとする関連社会諸科学の成果を用いながら、総合的・学際的に解明します。
- 小学校教員養成課程を設置します。
(5)人間福祉専攻
- 福祉社会・共生社会の構築を目指し、福祉と人間について総合的に学びます。
- 福祉現場のみならず、企業、NPO・NGOにおける福祉知識とマネジメント能力を有する福祉人材の育成。 社会福祉士課程・精神保健福祉士課程。教職課程「福祉科」「養護」を設置します。
*2006年4月末日現在。内容は今後変更することがあります。
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