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筑紫哲也氏

教室の様子

筑紫哲也氏 特別連続講義 第2回 日本語という文化 開催

 5月20日(土)、衣笠キャンパスにて、立命館大学客員教授・筑紫哲也氏による特別連続講義「『現在学』原論 『大変の時代』をいかに生きるか」の第2回目の講義およびゼミを開催した。

 4月の第1回目の講義時に集められた意見や感想の全てに目を通した筑紫氏は、まず、それらに対しての返答から講義を開始。徐々に、今回のテーマである「文字・言葉の大切さ」へ触れていった。
 まず、筑紫氏は「近年、若者から、日本語が猛烈な勢いで消えている」と危機感を示し、その理由として「知的な虚栄心の消失」を挙げた。昔は知的でありたいという思いが強かったが、今では、難しい言葉を使うと周囲から浮いてしまうという思いが強く、あえて言葉を曖昧に使い、話の内容をぼかす傾向にあると解説した。
 「日本人を日本人たらしめているものとは、『日本語』と『京都』である」という知の巨人と言われた加藤周一氏の言葉を引用し、「もっと本を読み、疑い、考えることで、日本語の理解を深めてほしい。また、せっかく京都という地で学んでいるのだから、しっかりと味わってほしい」と訴えた。
 今回は、受講生の考えを聞く時間が設けられ、会場に集まった約200名の学生や市民が、積極的に自分の考えを述べていた。講義の後には、約30名がゼミに参加し、今回のテーマについての議論がなされた。

次回の講義およびゼミは、6月17日(土)に行われる。