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表彰式で挨拶を行う白川静名誉教授

白川静名誉教授を囲んで、受賞者の石橋晴通北海道大学名誉教授(左)、沈慶昊高麗大学教授(右)

第1回「立命館白川静記念東洋文字文化賞」授賞式を挙行

 6月3日(土)、衣笠キャンパス末川記念会館にて第1回「立命館白川静記念東洋文字文化賞(略称「立命館白川静賞」)」授賞式を行った。「立命館白川静賞」は東洋文字文化に関する研究、普及および教育活動等の奨励支援のため、優れた個人および団体の業績を表彰することを目的としている。今回の受賞者は、韓国・高麗大学の沈慶昊(シム・ギョンホ)教授と、漢字字体規範データベース編纂委員会(代表、石塚晴通・北海道大名誉教授)の2者。

 沈慶昊教授は白川名誉教授の著書『漢字百話』の韓国語翻訳版 「(ハンジャ ペッカジ イヤギ)」を発行。この業績は韓国のメディアでも高い評価を受けている。また、漢字字体規範データベース編纂委員会は、中国や日本の文献から異体字などを一括して画像データとして参照できるシステムを構築、「漢字字体規範データベース」としてインターネットで公開している。
(URL http://www.joao-roiz.jp/HNG/

 表彰式後の挨拶で白川静名誉教授は「漢字は東アジアの共通語として、長く平和に資してきた。しかし先の戦争での過ちにより、その共同性の喪失が起こった。国内外で漢字文化の認識を高め、東洋の精神的連帯を取り戻したい」と語り、今回の受賞者の業績を称えるとともに、今後の東洋文字文化研究がひろく社会で行われることに期待を示した。