立命館大学
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マキノ映画について語る長門裕之氏(左)と津川雅彦氏(右)

会場には多くの参加者が集まり、熱心に対談に耳を傾けた

長門裕之氏・津川雅彦氏講演会「衣笠に咲いた映画文化 マキノ映画とその系譜」開催

 7月29日(土)、立命館大学国際平和ミュージアム中野記念ホールにおいて「衣笠に咲いた映画文化 マキノ映画とその系譜」というテーマで長門裕之氏と津川雅彦氏の講演会を開催した。これは、立命館大学映像学部の来春新設と、6月より学校法人立命館が指定管理者となった京都府立堂本印象美術館の新展開を記念するものとして行われた。京都府生まれで、日本映画の父と呼ばれた牧野省三(マキノ省三)氏の孫であり、立命館大学OBでもある長門裕之氏と、「寝ずの番」で監督を務めた津川雅彦(マキノ雅彦)氏が、衣笠で栄えたマキノ映画文化と一族の系譜について語った。
 講演会は対談形式で行われ、牧野省三氏の撮影風景や出演者、当時の衣笠の様子がスライドに映し出され、長門氏が若かりし頃の記憶をたどりながら、母・ マキノ智子(輝子)の意外な一面を話すなど会場は大いに盛り上がった。
 そして、多様化した若者が多くのことに影響力を持っている現代では、どのように「ものづくり」をする若い人材を作っていくかが重要であると強調した。さらに、多くの人とコミュニケーションをとりながら、集団で「ものづくり」をすることで人格形成にも役立っているという映画制作の特徴を挙げ、その手法を取り入れる立命館大学映像学部の新設を歓迎した。また、映画人口が増えているということからも、日本映画の将来は明るいと語った。
 会場は大勢の参加者で賑わい、両氏の会話のやりとりを楽しむなど、和やかな雰囲気だった。聴衆として参加していた田中智子さん(法学部1回生)は「視覚は人格形成において一番大事な感覚で、この感覚を養うことができる要素が詰まっている映画を、しっかりと受け止めていかなければならない」と感想を語った。