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北海道知事の高橋はるみ氏

教室の様子

2006年度後期第3回全国知事リレー講義(北海道知事 高橋はるみ氏)

 10月17日(火)、衣笠キャンパスにおいて、2006年度後期知事リレー講義第3回目を行い、北海道から高橋はるみ知事が講演した。高橋知事は冒頭、江別市にある立命館慶祥中学校・高等学校について北海道と京都との交流例として紹介した後、「『包容力に満ちた北の大地』の創造に向けて」をテーマに講演した。
 まず「北海道の強みと役割」としてその広さと恵まれた自然環境を挙げ、同緯度にあるオーストリアと同じ規模の面積、デンマークと近い人口とGDPであるという北海道の潜在力について指摘。また「北海道の財産は、日本における食糧供給基地であること、水源を守りCO2の吸収にも役立つ広大な森林を持つこと、そして国内外に癒しとやすらぎを与える自然公園の多さだ」と述べた。
 次に「北海道が抱える課題」では、過疎地の典型としての北海道における人口減少・少子高齢化社会の問題を取り上げ、京都府の約2倍の約562万人の道民を擁しながらも出生率が低いことから、平成40年には3人に1人が60歳以上になるという厳しい試算が出ていることを指摘。加えて、「経済・雇用の問題では、公共事業に依存した産業構造を製造業つまりはものづくり中心の構造に変えていくための企業誘致に力を入れなければならない」と述べた。
 こうした課題を克服するためにこれまで行ってきた取り組みとして、高橋知事が就任後に掲げてきた3本柱、@人づくり地域づくり、A経済の再建、B道庁の行財政改革、についてそれぞれ説明した。人づくりでは、母親として育児の経験がある知事らしく、地域ぐるみの子育てを推進。また北海道の特色を生かして食育、木育、環境教育にも力を入れていると語った。そして経済再建のために「食と観光のブランド化」を進めていると語って道産米や旭山動物園の取り組みを例に挙げながら、民間の活力を活用したお金をかけない政策展開の事例を紹介し、人件費抑制などの行財政改革の重要性も指摘した。
 最後に道州制について触れ、権限委譲によって無駄を省き、何よりも市町村が主役になるべきことを説くとともに、題目にもある「包容力」の必要性、地域の助け合いの重要性について力説した。