立命館大学
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左から、通訳・山下秋子氏(京都ドイツ文化センター)、フランク・ゲス ナー教授

「映像文化の基盤を問い直す −『撮影所』− バーベルスベルクの場合」開催

 11月9日(木)、衣笠キャンパスにおいて、立命館大学映像学部設置準備連続講座「映像文化の21世紀的課題」シリーズ 第3回「映像文化の基盤を問い直す −『撮影所』− バーベルスベルクの場合」を開催し、バーベルスベルク映画・テレビ大学副学長のフランク・ゲスナー氏が講演した。

 本講座は、映像文化を思考する上で浮かび上がってくる今日的課題を考察する「映像文化の21世紀的課題」シリーズとして開催している。その第3回目として取り上げたテーマは、映像文化の基盤である「撮影所」。

 ドイツのバーベルスベルクは世界の映画史に多大な影響を及ぼしたUfa撮影所で名高い映画都市である。ゲスナー氏はその約100年に及ぶ歴史と現状について述べ「ドイツの映画制作はその長い歴史において、経済の悪化の影響を受け、またナチスやファシズムの台頭による抑圧で、映画制作の発展が阻害されたことなどもあった」と語った。

 一方で、それまでは「一体であること」が常識とされていたカメラと三脚を切り離し、実験的なカメラ・ワークや長いカットの撮影を可能にするなど、従来の型を破った先駆的アイデアが次々と生み出され、また後世に名を残すような有能な人材も数多く輩出したことを紹介。そしてこのように盛衰を繰り返したバーベルスベルクでは、現在もなお活発な活動が展開されている。バーベルスベルク撮影所と大学が協力関係にあり、撮影からSFXフィニッシュに至るまで全ての映画制作に関るサービスを最新の設備を使って実現でき、ハリウッドの作品なども多く制作されているとゲスナー氏は語った。

 講演後の質疑では、ドイツの学生が制作する映像作品の傾向など、活発な意見交換が行われた。