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秋田県の寺田典城知事

2006年度後期第11回全国知事リレー講義 秋田県知事 寺田典城氏


 1月9日(火) 衣笠キャンパスにおいて2006年度後期知事リレー講義を行った。第11回目となる今回は、秋田県の寺田典城知事を招き、「未来を語り、今できる事を始める」をテーマに講演を行った。民間企業出身で横手市の市長も歴任した寺田知事は、自身の経験から、目標設定の重要性や考えるべきことの優先順位について、学生へのメッセージとして述べた。また、学生時代にしか出来ないことを是非やってもらいたいと、受講生に語りかけ講義が始められた。
 寺田知事は地方自治の責任者として、日本全体がこの10年間で、都市と地方や所得の格差が広がる格差社会となり、「弱い人が押し込められ、セーフティネットもないという現状を憂慮している」との考えを示した。この問題を生んでいるのは財政問題であると指摘し、国・都道府県・市町村における関係性を3枚の色違いの下敷きを使って分かりやすく説明し、「東京スタンダード」から脱却して権限委譲し、地方が自己責任において地域の独自性を発揮していくべきだという、今後の地方の方向性を指し示した。
 また、知事が推し進める秋田県の今後の重要施策として、「安全・安心な県」と「教育の充実と子育て支援」の推進を挙げ、世界で最も登頂が難しいといわれるK2峰登頂に成功した秋田県出身の女性登山家を紹介しながら、女性の能力をもっと活用していくべきだという持論を展開した。
 最後に、白神山地や田沢湖など自然豊かな秋田県の観光名所、有名な大曲の花火競技大会について、写真やビデオを使って紹介。「自然は一度壊すと簡単には元に戻らない」と環境保護の大切さについても説いた。