「IT人材育成のための実践的キャリア教育プログラム」シンポジウム 開催
1月16日(火)びわこ・くさつキャンパス(BKC)において、情報理工学部現代GP採択プログラム「IT人材育成のための実践的キャリア教育プログラム」シンポジウムが開催された。
このシンポジウムは、2005年文部科学省「現代的教育ニーズ取組み支援プログラム」に採択された情報理工学部の産学連携による実践的教育プログラム開発の取組みを情報発信するとともに、わが国が直面する高度IT人材育成の問題を共有し解決に向けた討議を行う目的で開催された。
第1部は日本経済団体連合会の高度情報通信人材育成部会拠点支援プロジェクトチーム座長の岩野和生氏から「産官学連携による高度な情報通信人材の育成強化にむけて」と題した基調講演が行われ、ITの急激な発展と世界各国の高度IT人材育成の先進的な現状報告を踏まえ、わが国において、国家政策として産官学連携による取組みが急務であるとの課題提起が行われた。
第2部はそうした問題意識のもと、情報理工学部において進めている教学改革の取組みについて、現代GP採択プログラムを中心に情報理工学部の萩原啓教授(教学担当副学部長)より報告された。
第3部のパネルディスカッションでは、大久保英嗣・情報理工学部長をコーディネーターとして、パネリストに文部科学省高等教育局専門教育課長の永山裕二氏、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課長補佐の小川要氏、株式会社日立製作所技師長・研究アライアンス室長の中川泰夫氏、松下電器産業株式会社中尾研究所上席理事の花村静雄氏を迎え、パネリストの所属組織の立場から、その考え方について報告された後、真の産官学連携によるIT人材育成のあり方について討議が行われた。
討議では、その問題意識と必要性については共有できるものの、産学双方の人材像のギャップはもとより、必要とする基礎教育、専門教育の内容、学位やキャリアパスの考え方などにも相当のギャップがあり、先ず、産と学が意を尽くした対話を行うことが必要であり、そうしたレベルでの共通認識を築くことが重要であることなどが語られ、それぞれの果たす役割などを考える機会となった。
情報理工学部では、今後も産学連携によるIT人材育成の課題について、シンポジウムやワークショップを開催する予定である。
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