展示品を鑑賞する来場者
道仙化学製陶所窯跡から発掘された化学陶器などの史料が展示されている |
「もうひとつの京焼・化学陶器展―五条坂・道仙化学製陶所窯跡の発掘調査―」開催中
衣笠キャンパスのアート・リサーチセンターにて、21世紀COEプログラム京都アート・エンタテインメント創成研究「近世京都伝統工業プロジェクト」企画展「もうひとつの京焼・化学陶器展―五条坂・道仙化学製陶所窯跡の発掘調査―」を1月10日(水)から1月30日(火)まで開催している。
会場には、2006年8月から9月にかけて同プロジェクトと文学部考古学コースが京都市東山区の五条坂にある道仙化学製陶所窯跡で発掘した化学陶器(化学磁器・理化学陶磁器)を展示。1962年に廃窯し、その後ゴミ捨て場となっていた比較的新しい窯跡だが、伝統工芸品である京焼・清水焼の産地における意外な一側面を見ることのできる貴重な史料となっている。
発掘現場に立ち会った小林史晃さん(文学部3回生)は「京都の工芸というと華やかなイメージだが、伝統工芸に基づいて実用的な工業製品も作っていたという事実は新鮮だった。用途が分からない発掘物も多いので、理系の人などより多くの人にも見てもらいたい」と語った。
1月27日(土)には、関連企画の講演会「京都における近現代考古学の現状と課題」がアート・リサーチセンター2階の多目的ルームで10時から17時まで開催される予定(日曜休館)。
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