立命館大学
Powered by Google
訪問者別ページへ 受験生 学部 大学院 留学生 在学生 在学生父母 交友 教職員
Profile Headline News Pick Up! Rits Frontline

Pick Up!

 

産経新聞東京本社編集局次長兼地方部長で経営学部客員教授の津田俊樹氏

教室の様子

2006年度経営学部 経営学特殊講義「21世紀のプロスポーツ・ビジネス」最終回


 1月19日(金)、びわこ・くさつキャンパスにて、2006年度経営学部 経営学特殊講義「21世紀のプロスポーツ・ビジネス」の講義を行った。最終回となる今回は、産経新聞東京本社編集局次長兼地方部長であり、経営学部客員教授である津田俊樹氏が「松坂獲得のための60億円は高いか安いか」と題し講演した。

 初めに津田氏は、メジャーリーグのボストン・レッドソックスが松坂大輔投手との交渉権を約5111万ドル(約61億円)で獲得し、6年で5200万ドル(約62億円)という巨額の契約をしたことを踏まえて、「これだけ多額の投資をして採算がとれるのか」と問題提起した。

 津田氏は続いて、レッドソックスの収入について話した。本拠地であるフェンウェイ・パークはメジャーリーグの中でも歴史があり小さい球場で、チケットを公式価格で入手することは難しいとした上で、「特に4月10日のマリナーズ戦は松坂とイチローが対戦する可能性もあり、インターネット上ではチケットが高騰し、高額の観戦ツアーも組まれている」と語った。また、フェンウェイ・パークや地元のケーブルテレビ局は日本企業の広告に期待をかけており、「松坂は高い買い物どころか、今後を考えると価値ある投資だ」と述べた。

 そしてメジャーリーグ全体でも売り上げは増加傾向にあり、2006年は52億ドル(約6240億円)、純利益は3億6000万ドル(約432億円)に達したと紹介し、「日本、韓国、台湾、中国など、メジャーリーグはアジア市場の開拓を狙っている。あくまでビジネスとして、投資した額以上の利益を出そうとしている」と語った。

 最後に津田氏は、「日本と外国ではスポーツの捉え方が違う。外国はスポーツそのものだけでなく歴史的背景も絡んでおり、背負っているものが違う。松坂もボストンの地で受け入れられるのかどうか試されるだろう」と話し、講義は終了した。