「公の世界・公務の世界」〜公共政策大学院 公務研究科開設記念シンポジウムを開催〜
1月13日(土)、衣笠キャンパスにおいて、シンポジウム「公の世界・公務の世界」を行った。
本シンポジウムは、2007年度に開設される公共政策大学院 公務研究科の開設を記念したもので、コーディネータに大阪市立大学教授・公務研究科教授就任予定の加茂利男氏、パネリストとして早稲田大学公共経営研究科教授で前三重県知事の北川正恭氏、前人事院事務総長の大村厚至氏、水口憲人・立命館大学公務研究科長就任予定者を迎えて行った。
コーディネータの加茂氏からは、変わり行く「公の世界・公務の世界」や公務員のあり方等について問題提起。北川氏は、「戦後60年以上を経過した現在においては、『公の世界』を自分達の力でつくりあげていかねばならない。特に、これからの時代においては地方分権が日本社会の課題であり、このためにはヒト・モノ・カネが地方に残るようにしなければならない」と語った。大村氏は、2001年度からの公務員制度改革の議論について言及。「これからの公務員制度改革は、能力主義の導入、官民交流等を柱にして行われるべき」と述べた。水口氏は、これからの方向性として、公務員性悪説からの脱却、「官」から「公」へ、公務員を賢明に使う国民になる必要があることを提起。公務員は国民の資本であり、国民は公務員を専門家として、より活用できるようにならねばならないと語った。
また会場には多くの公務員受験生が聴講に訪れ、大村氏は「自ら問題を発見・解決できる能力を身につけて欲しい」とメッセージを送った。
また、本シンポジウムに先立ち、川口清史・立命館総長が挨拶を行い、これからの立命館の方向性について、「立命館が総合学園として発展するためには、教育と研究を結ぶ大学院をより強化しなければならない。2007年度の公共政策大学院 公務研究科の開設もこの方針の具体化の一つである」と語った。
その後、見上崇洋・公務研究科設置委員会事務局長が公共政策大学院 公務研究科の概要について説明。「公共政策大学院 公務研究科は、激動する社会に求められる『政策力』ある人材を育成することを目的とする。そのため、大学院教育のあり方をこれまでとは変え、『鍛えること』・『鍛錬すること』をそのコンセプトにしている」と語り、教育システムの柱である「リサーチ・プロジェクト」について説明した。
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