立命館大学
Powered by Google
訪問者別ページへ 受験生 学部 大学院 留学生 在学生 在学生父母 交友 教職員
Profile Headline News Pick Up! Rits Frontline

Pick Up!

 

島根県の澄田信義知事

講義の様子

2006年度後期第12回全国知事リレー講義 島根県 澄田信義知事


 1月16日(火)、衣笠キャンパスにおいて後期知事リレー講義を行った。2006年度最後の講義となった今回は、島根県の澄田信義知事を講師に迎え、「島根から拓く分権新時代」をテーマに講演を行った。

 冒頭、澄田知事は集まった学生達に向けて、多様な価値観を活かす「連携」と「共生」に関して、「変革の時代のなかで活路を見つけ出した島根県をヒントに学んでほしい。島根県は人口減少率や少子高齢化率が全国でも一、二を争うほどに高い値を示している。このことは日本の将来像を先取りしており、「そのなかでも持続的発展ができれば日本の未来に光をあてられると考えている」という自身の県政に対する意気込みを語った。そして、「高齢化社会においては高齢者が主役となる社会を目指す」と述べ、これまでの高齢者イメージを一新する必要性を訴えた。また、少子化対策として島根県独自の子育て支援政策も紹介した。
 また地方の財政問題に言及した知事は、持続的発展のための徹底した行財政改革によって、ようやく改善の兆しが見え始めた島根県の実例から、地域主導による行政運営の重要性を指摘した。

 次に、ラムサール条約に登録されている中海や宍道湖、歴史的文化財である石見銀山や出雲大社といった地域資源を有している島根県について、「人と自然との持続可能な付き合い方を世界に示す責務がある」と述べ、文化と自然との「共生」に対する見方を示した。
 また、知事は竹島問題にもふれ、領土問題を抱えているからこそ両国、両地方の交流が必要であるとして、「竹島への理解を深めてほしい」と訴えた。

 最後に、島根県が県民にとって生活の充実した県となれるよう活路を開き、「日本の今後のモデルとなれるような社会システムを目指す」と今後の抱負を述べ、学生へ「多様な価値観を認め、一人ひとりが多極的に考えることで日本の活力を循環させることができる」という言葉を送り、講義を終了した。