フランスのマルン・ラ・ブァレー大学のHoffmann氏の講義の様子
講演者のみなさん |
立命館大学フロンティアシンポジウム「確率過程論と数理ファイナンスへの応用」
2月26日(月)、27日(火)、28日(水)の3日間にわたり、びわこ・くさつキャンパスにおいて、数理ファイナンスの7回目のシンポジウムが開催された。本事業は文部科学省私立大学オープンリサーチセンター整備事業の成果報告会であり、立命館大学フロンティア・コロキウム「確率過程論と数理ファイナンスへの応用」のテーマで講演が行われた。
2006年、京都大学名誉教授の伊藤清氏が確率過程論・確率解析を飛躍的に発展させた業績により、第1回国際数学連合「ガウス賞」を受賞したことは記憶に新しい。とりわけ、そのファイナンスへの応用は目覚しく、近年のファイナンス理論は伊藤解析なしには語れないといえる。また、数理ファイナンスは経営、経済にも応用が期待されていることから企業からの公聴者も多数参加していた。
今回のシンポジウムでは特別講演者にアメリカンのプリンストン大学のAit-Sahalia氏、パリ第6大学のJacod氏、フランスのマルン・ラ・ブァレー大学のHoffmann氏を招き、数理ファイナンスの最新の話題について講演が行われた。また国内研究者では立命館大学の小川重義・理工学部教授、赤堀次郎・理工学部助教授、若山剛士氏、京都大学の矢野孝次氏、東京大学の吉田朋広氏、慶応義塾大学の林高樹氏の講演が行われた。会場には、確率論やファイナンスの研究者が集まり、活発な質疑応答が行われ大いに盛り上がった.
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