川口新総長就任記念オープンセミナー開催
2月10日(土)、朱雀キャンパスにて、立命館大学校友会(RIMO)主催による川口清史新総長就任記念オープンセミナーを開催した。川口総長は「非営利組織としての大学マネジメント」をテーマに、新社会の大学運営のあり方について講演を行った。
講演は、経営学の父といわれるピーター.F.ドラッガーの著書『非営利組織の成果重視マネジメント』の内容に触れつつ進められた。近年のマネジメントには、様々な側面から社会的企業や非営利組織の経営手法が取り入れられていることから、川口総長は、立命館大学も「いかにして生き残るか」ではなく、「いかにして社会と連携し、社会に貢献できるか」という視点が必要である、と語った。また、現在の私立大学のガバナンスそのものの問題点を指摘し、トップに偏った力関係になることなく、教授会や理事会、父母や学生、校友など、大学を支える一人一人の教職員が公共的な視点を持ち、意思決定できるように改革するべき、との考えを示した。
参加者たちは新総長の言葉を熱心に聞き入っており、講演終了時刻を過ぎても双方の質疑応答が続いた。また、講演には立命館大学の校友が多く参加していた。校友からは「大学にとって卒業生は大きな財産であり、今後も校友会を発展させ、ネットワークを拡大することが重要」だとする意見が寄せられていた。
|